2017年01月18日

東京映画三昧デー(3)未体験ゾーンの映画たち2017『パッセージ 牙剥く森』『レジデント』『静かなる叫び』

大寒波がくるなどといっていたが、こんなのは寒波ではない。本格的のは2月3月だ。暑いのもけっこう強いが冬の寒さには最強なミッキー。今日は未体験ゾーンを3本。

🎬『パッセージ 牙剥く森』デヴィッド・キャンベル監督オーストラリア84分

若い女性マヤとアメリア、そしてアメリアの弟(アメリアと弟双子)の3人は、旅の途中のとある浜辺で、次はどこに行こうか相談していたら、人の良さそうな2人連れの若い男たち(オスカーとジョーディー)と親しくなり、近くに幽霊が出るといわれている「レモンツリーパッセージ」に行こうと話がまとまった。

確かに彼らの言うとおり、車でその森の中の道を猛スピードで走ると、後ろから光の帯のようなものが追いかけてくる。だがある地点まで来ると消えてしまう。びっくりして二度も試した彼らは、不思議な現象をみたり、何者かに襲われたりする。

これはこの道で轢き逃げされた若い女の子の幽霊が、マヤの過去の心傷に(男性たちに輪姦された) 乗り憑るという2つの怨念が描かれているようだ。それを小出しにしているので少々💤したので「ようだ」としか言えない。

その晩にオスカーとジョーディのどちらかの家で泊まることになるが、家にいた兄がどうも轢き逃げ犯人の「ような」気がした…。曖昧ですみません。時間があったらどうぞのレベル。

🎬『レジデント』ボー・ミケルセン監督/デンマーク/81分

デンマークの首都コペンハーゲンの郊外にある閑静な住宅街。ここに住んでいるディノ一家の四人家族(両親と高校生の長男と10歳ぐらいの女の子)は平穏に暮らしていた。

そんなある日、ディノ家の父親と息子のグスタフが庭掃除をしているとご近所のお年寄りが慌てふためいてやって来て「おじいさんが息をしていない」と言ったので家に行ってみると死体は消えていた。警察を読んで調べてみてもわからなかった。

そんな死体行方不明の事件が起こってすぐに、パトカーが何台も行き来するようになって物々しい雰囲気になる。そして外出禁止となり、ディノ一家も家全体を黒いビニールで覆われてしまう。

水と食料は時間を決めてフル装備の軍隊が運んで来る。テレビでは事件を大々的に報道するが肝心の死人の数や原因や捜査の状況などは説明していない。

3作品、観た順に面白くなっていく。これはゾンビ大発生になるのだが、グスタフはつい最近知り合ったご近所の女の子が心配で外に出てしまう。でも、グスタフは利口でゾンビの苦手な…、

どこにでもあるようなゾンビ映画だったが、演出はきめ細やかで、字幕がいい日本語を使っていた。

🎬『静かなる叫び』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督/カナダ/77分/モノクロ

1989年12月6日、カナダ。モントリオールの理工科大学に通うヴァレリーと友人のジャン=フランソワがいつものように学校で過ごしていると、ある男子学生がライフル銃を女子学生に向けて発砲する。構内は一瞬でパニック状態となり…。

重傷を負ったヴァレリーと、警備員にすぐ事件を知らせたり、負傷した学生の手当てをしたジャン=フランソワは、心に深い傷を負う。

これは実際にカナダでは起こった事件で、フェミニズムに敵意を持つ犯人マルク・レピーヌが、銃で武装して大学の教室に入り、教室の学生を男子と女子に分け、男性は外に行けと命令する。男性は全員外にいく。その後、女子学生を銃撃。14名の女子学生が死亡した。

映画は犯人、学校のインターン試験に受かった女子学生のヴァレリー、その友人の男子学生フランソワの3人の視点で、その日の朝から描かれている。

フランソワは一番最初に犯人がきた教室にヴァレリーと一緒にいたが、男性は出て行けと犯人から言われたとき最後まで動かなかったが、その時自分のとった行動を強く後悔している様子だった。

極めて冷静に描かれているモノクロ映像でカメラの位置がとても工夫されていた。どうして犯人は女性ばかり狙ったのか、その短い人生になぜこのような偏った考えで行動を犯したのか、ヒントがあったら、もっと良かったと思う。



posted by ミッキー at 05:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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