世界遺産の屋久島の町役場職員・樋口(中西美帆)は、毎日同じことの繰り返しの単調な仕事をして日々を過ごしていた。しかし、今日は観光課の橘(小市慢太郎)が長年、希望していた企画が実現する日。
日本を代表するオーケストラ「東京ウィンドオーケストラ」を迎えることになっていて、樋口がその窓口になっていた。
一方、そのころ東京からやってきた10人の楽団員たちは、なぜカルチャースクールのアマチュアなのに、自分たちが招待されたのか不思議に思いながらも、旅行気分で屋久島にやってきたのだ。
到着した楽団員を出迎えた樋口は、人数が少ないなと感じたが彼らを連れて宿に案内していた。島はそんな素人に毛がはえた程度の一行を歓迎してくれて、その歓迎ぶりに疑問を抱くが…。
これは間違えるに決まってる ! ウィンドとウインド、イが大きいか小さいかだけ。でもホームページを見るとわかるとおもうけど、そこは屋久島の時間の流れが緩かったのだろう。
ついこの間まで上映していた『オケ老人 ! 』
話は梅が岡高校に赴任してきた数学教師の小山千鶴(杏)は、着任早々地元の文化会館でアマチュアオーケストラの演奏を聴き、感動して入団を決意する。電話すると、どうぞどうぞお待ちしていますと即座に入団が決まってしまう。
早速、練習日に行って見ると「梅が岡交響楽団」は老人ばかり。先日感激したコンサートはほとんどプロに近い「梅が岡フィルハーモニー」という別のオーケストラだった。
というこれも間違いが元のお話だった。これは千鶴の必死の努力で相当なレベルに引き上げられてメデタシメデタシ。
だが、『東京ウィンドオーケストラ』は下手くそのまま。現実的にはそれしかないが、そこは島の人々のおおらかな性格が……おっとこれ以上は書かないでおこう。