2017年01月10日

ロイヤル劇場で『われ一粒の麦なれど』

昨日はもっと寒くなると思ったが、そうでもなかったし風もなかったから、岐阜ロイヤルに午後からでかけた。まだベストテンの原稿が気になる状態だが、青春切符が一枚分残っているので、期限の1月10日までに使い切るためでもある。

名古屋駅で3人の振り袖姿のお嬢さんを見て、今日が成人式だとわかった。ミッキーの見た振り袖姿の方々は、今流行りのおかしな感覚の着物ではなかったのでホッとした。子どもたちに着せた👘遠い昔 ? を思い出した。

🎬『われ一粒の麦なれど』松山善三監督/108分/1964年

農政省の役人の坂田昌義(小林桂樹)は、ある日「こどもが小児麻痺にかかった」と泣き叫ぶ母親からの電話を受けた。それはその人の主人にかけたつもりの間違いの電話だった。

それから数日の間に、坂田は仲間の話や小児麻痺患者のニュースを見るなど自分の知識の足りなさに驚き、間違い電話の声が度々よみがえって来た。

妻子持ちの坂田の愛人でバーのホステス・由美( 水谷良重 )から、北海道で大量発生した小児麻痺患者を取材したアジアテレビの局員・熊谷(大村崑)を紹介され、小児麻痺の予防薬としてソ連が開発した生ワクチンがあることを聞き、坂田は、ポリオの権威である平岡教授(木村功 )を訪ねる。


「名もなく貧しく美しく」の松山善三監督の社会派ドラマ。もっと小難しい作品かと思っていたが、そうではなかった。出てくる人の幅の広さにおどろいた。

若いながらも色気のある口元の水谷良重、純情大真面目の大村崑、理知的でハンサムな大学教授の木村功、幼い時に小児麻痺に罹ったため車椅子人生でヤケになっている大辻伺郎、夫・坂田の浮気を疑っている若い妻の菅井きん、坂田の帰りを待っておいちょかぶをやる祖母・毛利菊枝(孫にも花札の口調を教えていた😆)……。

もちろん、その時代の政治絡みの薬事情、医学界の暗部も描かれていて勉強にもなった。今、公開中の『ブラック・ファイル 野心の代償 』も薬絡みと聞いているので早く観たいところだが、いつ行けることやら😰。

映画を観てから青春切符を無駄にしないように(2300円以上使わないと)豊橋駅のデパ地下の半額野菜を買って、その帰りに刈谷で降りて美味しい定食屋さんで焼きそばを食べて帰ってきた。

いい映画を観た後は、身体も頭もスイスイと動いて、1回も失敗 ? はなかった。
posted by ミッキー at 05:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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