2017年01月08日

流行語になるか?! 「こいさいか」 1月28日公開『恋妻家宮本』

カチンコ『恋妻家宮本』遊川和彦監督/117分/1月28日より東宝系映画館にて全国ロードショー公開

宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に知り合って、卒業と同時にできちゃった婚をする。陽平は中学の先生になって、ごく平凡な生活の送ってきた。一人っ子の長男は結婚。

25年ぶりに二人きりの生活になった。陽平はそのことを見越して、一年前から料理教室に通っている。そして、妻を労おうとせっせと台所に立つ。それでも「間」がもたなくなったのは否めない。

そんなある日、偶然に妻の記入欄がすべて書き込まれて印まで押されている離婚届けを発見する。自分たちには何の問題もないと思っていたが、妻に問いただす勇気もなく、ただ悶々とする陽平。

耐えられずに陽平は料理教室の仲間に相談するが、「きっと奥様が浮気しているはず」と言われて、より一層不安になる。


夫婦の形にはいろいろあるが若くして結婚、子どもは独立。さて二人っきりの生活が始まるがまだ五十代初め。そんな時、妻から離婚届けを突きつけられるのはそう珍しくない昨今だが、この映画はちょっと様子が違う。

普通に仲良く会話しているし、笑顔や笑い声もある二人でも「肝心なこと」は伝えていない。その「肝心なこと」が陽平にわかるまでをコミカルに描かれている。

『海よりもまだ深く』『疾風ロンド』て去年、大活躍の阿部寛。一方の天海祐希も揺れ動く主婦の気持ちをほぼ素顔で演じている。

料理教室の仲間や教え子と関わる中で家族の在り方を教えられ見つめ直す陽平。妻を愛する「愛妻家」ではなく、妻に改めて恋をする「恋妻家」となろうと決意するまでをユーモアをもって描かれている。「こいさいか」は今年の流行語大賞に選ばれたり・・・しないかな。

☆原作は重松清の「ファミレス」(上下)を基に遊川監督が大胆に脚色。エンディング曲は吉田拓郎の「今日からそして明日へ」
posted by ミッキー at 13:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: