パリ警視庁の特殊捜査チームを率いる伝説の刑事セルジュ(ジャン・レノ)は暴力的な捜査で犯罪者からも恐れられていた。
セルジュは宝石店で起きた強盗殺人事件を調べていて、直感で犯人は昔一度逮捕したことがあるアルミン・カスペールだと睨んだ。
持ち前の強引なやり方でカスペールとその仲間たちを逮捕するが、厳しい取り調べにもかかわらず決定的な証拠は出なかった。その後の調べで別人の犯行である可能性が高まって、カスペールを釈放されてしまう。
セルジュは強引な取り調べや誤認逮捕の責任を問われチームとともに捜査を外されてしまう。そんな中で、再度、同一犯と見られる強盗事件が発生する。
お顔がまん丸なジャン・レノ、メタボのジャン・レノ、口が重いジャン・レノ、だけど、女には優しいジャン・レノ。この体系、この性格、刑事としてはいいとこ一つもないが、仲間が一丸となって親分 ? を盛り立てている。
パリのど真ん中で銃を乱射するシーンは一般市民を巻き込んだ壮絶なもの。こんなことは出来るわけがないと思いつつ観入ってしまった。
☆映像の切り替えと共に音楽のリズム変化するがそれがとても新鮮に感じた。
🎬『パシフィック・ウォー』マリオ・バン・ピーブルズ監督/アメリカ/129分
太平洋戦争末期。巡洋艦インディアナポリス号は広島、長崎で投下予定だった「原子爆弾」の輸送を命じられた。艦長のマクベイ(ニコラス・ケイジ)と兵士たちは、日本軍との激しい戦いを避けながら目的地テニアン島に向かっていた。
しかしフィリピン沖で橋本少佐(竹内豊)率いる日本軍の潜水艦「伊号第五十八」から発射した人間魚雷がインディアナポリス号を攻撃。そして沈没する。乗組員1200人余りは海に投げ出され、地獄の漂流が始まる。
実話が基になっているがこんな歴史があったことは知らなかった。これは是非ご覧いただきたい作品。
今までのニコラス・ケイジさんとは全然違う。口元をキリッと結んで兵士のことを第一に行動していた。救命ボートに乗って漂流する中で次々とサメに襲われて死んでいく兵士、気力が亡くなり死んでしまう者、そういう場面がこれでもかというほど時間を割いて作られていた。
日本の潜水艦長演じたハリウッド在住の俳優・竹内豊さんのお顔が端正で侍のようだった。撃沈の様子や漂流する様子を望遠鏡で見ながら「まだ、助けがこない」と度々つぶやいていた。
最後には今も存命の乗組員たちが一年に1回集まっている映像も流された。
☆日本の潜水艦の中で、人間魚雷の搭乗シーンを2回、具体的に見た。いつ声がかかるかわからない人間魚雷なので、狭いところで起立して待っている若者の姿を正視出来なかった。