ただ、飛行時間が数分と短く、映画の中でも、国家首脳部が食い入るように見ている画像が急に消えてしまう。「電池が切れました」と無念そうに技術者が言っている場面があった。映画を観なければここまで進んでいるとはわからなかったが、現実はもっと先へ先へと行っているんだと改めて思った。
歩いて10分の名古屋109に、今日公開の土竜の唄〜を観に来た。
『土竜の唄 香港狂騒曲』三池崇史監督/128分
「モグラ」と呼ばれる潜入捜査官を命じられた交番勤務のダメ巡査・菊川玲二(生田斗真)は、日本一凶悪な数寄矢会に潜り込んだ。
会長側近で右腕ともいわれている日浦匡也(堤真一)と兄弟の契りを交わすまでに信頼された彼は、潜入捜査官とは怪しまれずに無事に生き抜いていた。
最終の目的は数寄矢会会長の轟周宝(岩城滉一)は逮捕できなかったが、傘下の阿湖義組組長・阿湖正義の引退や若頭補佐・月原旬を逮捕した。
だが、思いもよらず日浦組若頭に就任してしまった玲二は、今まで以上に極道の世界に深く入っていくことになった。
そんな頃、正義感に満ち溢れたエリート警官・兜真矢(瑛太)が警視庁組織犯罪対策部課長に就任した。一番最初の取り組みとして「警察官とヤクザの癒着撲滅」に力を入れると言い出して、玲二の逮捕に向けて動き出した。
気楽に観られて、面白い、とくればお正月映画ぴったりだ。男優さんも女優さんも魅力的な肢体 ? を見せてくれるからお目々の保養になる。
切った張ったの日本と香港をまたにかけたヤクザ騒動を「香港狂騒曲・血(痴?)短調」と言っていたので笑ってしまった。
土竜・潜入捜査官の生田斗真さん。来年2月には荻上直子監督の『彼らが本気で編むときは、』で本格的なしっとりとした女装で登場するが、この土竜の唄〜でも素敵な女装を恥かしげにちょっとだけみせてくれる。
今年〜来年にかけて生田斗真さんに女装癖が付いてしまわないかミッキーは少し心配だ。