
その安アパートの一室には小鳥が飼われている。同棲中の二人はもう慣れきった生活をしているが、女は気持ちの穏やかな性格で、それを良いことに脚本家の卵である男はヒモ状態だ。
小鳥のためだろうか扇風機はついたまま、彼はやる気の無いビラくばりのバイト、遅々とも進まない脚本、 増えていくのは煙草の吸殻と、彼女に対しての後ろめたさだけ……。
主演をつとめるGONさん。『バカドロン』から気になっている役者さんで、そこらへんにいるあんちゃんそのものだ。郷里の親から宅急便が届くが「食いものばかりだ」などと親不孝なことをぶつぶつ。現金でも入っていると思ったのだろうか、情けない野郎だ。
それでもデート嬢とセックスするという……そんなシーンの中で同棲相手の優しい彼女の顔が浮かぶ、愛しているが負い目があって抱けない男の意地みたいな複雑な心理を表現していた。
サンタクロース姿でご登場のGONさん。監督さんとのトークでこの役作りには納得がいくまで話し合ったとか、つい4年ほどの月日しか経っていないが懐かしそうにお話しされていた。

大学の映画制作の反発がエネルギーになって「人生は、ALL-NIGHTだ」とばかりに怒り💢を道連れにして作られた作品。制作もオールナイト続きで頭も朦朧とした中で作られた。
若者の無茶な行動や危険極まりない場面で唖然とした。打ち上げ花火をくわえさせられたGONさん。その場面では疲れ切っていて監督に言われるままに「やりゃ、いいんでしょ」と躊躇する気力もなかったそうだ。
賛否両論のある作品だが、ミッキーは大胆不適な作品が「青春」の何たるかを表しているように思った。

もうすぐ30歳になる智子(和田光沙)は嫌と言えない性格で、そんな性格と知りつつ若い沙英(青山未来)は智子の部屋に入り込んで暮らしている。二人はレズビアンの関係だったが、沙英は智子の部屋に男(中村祐太郎監督)を連れ込んで…。
智子は表向きには女優と言っているがどうもいかがわしい仕事をしているようだ。性格的に陰気で年齢にも生き詰りを感じていた。突然、妹が婚約者と一緒にアパートに来て偉そうに意見されても、もごもご言うだけでしっかり反論できない。
観ていてイライラする女性だが、監督扮する「男」に言いくるめられてやられてしまうから、ミッキーは

☆真・あんこまんは『あんこまん』を再編集したもの。