2016年12月09日

一生涯を演じきった岡田准一 12月10日公開『海賊とよばれた男』

カチンコ『海賊とよばれた男』山崎貴監督/145分/12月10日より東宝系映画館にて全国ロードショー公開

1945年、東京大空襲で奇跡的に焼け残った銀座・歌舞伎座裏の石油小売り業・国岡商店。店主の国岡鐡造(岡田准一)は「愚痴をやめよ、戦争に負けても日本人がいる限りこの国は再び立ち上がる。この国が復活するには石油が必要だ。だからこそ我々が働かなければならない!」と復員してきた社員たちに檄を飛ばしていた。

国岡鐡造は石炭の時代から石油の将来性を予想して石油業に進んできたが、戦後の苦しい石油事情の中でも、ラジオ修理の仕事などで一時しのぎをして一人もクビにすることなく会社を続けていた。

彼はGHQ、通産省、石油公団のやり方に束縛されながら悪戦苦闘するが、その当時、欧米に経済封鎖されていた石油産油国イランと独自で交渉。国岡商店の宝である石油タンカー「日承丸」をイランに送ることに成功する。

名古屋にいる時は毎朝行く喫茶店のパパとママもこの映画は絶対観にいくと言っていた。親戚に出光興産の方がいるらしく楽しみにしているようだった。別の日にもその喫茶店であまり映画の話題に乗ってこない方からも「これ、観にいきたいけど、どうですか?」と聞かれた。

もちろん試写を2回も観ているミッキーの答えは「是非、ご覧になってください」だ。

まず、岡田准一が惚れぼれするほどいい男だ。老人になってからもメイキャップが良くて不自然さは微塵もなかった。声も腹から出ていた。小林薫、野間口徹、ピエール瀧、染谷将太もいい男ぶりで国岡商店を支えている。

今じゃ、こんな「大家族主義」の会社はないに等しい。中規模の会社ならあるかもしれないが死語に近いと思う。

今、昭和シェルとの合併をめぐるイザコザで世間を騒がせているが、そんな要因も含めてこの作品を観る価値は十分にあるはずだ。


☆一点、女性として見過ごせないところがある。最初の妻ユキ(綾瀬はるか)の存在だ。数年で「子無きは去れ」とばかりに鐡造の留守中に郷里に帰されてしまう。その時代なら仕方ないと納得しても「後妻に入って跡継ぎを産んだ」方は無視されている。最後にお涙頂戴とばかりにユキの気持ちを知る場面があるが、こんな場面はいらない!と言いたい。

posted by ミッキー at 07:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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