2016年12月03日

デンマークの美しい浜辺に封印された実話 12月17日公開『ヒトラーの忘れもの』

カチンコ『ヒトラーの忘れもの』マーチン・サントフリート監督・脚本/デンマーク/101分/12月17日よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー公開

ナチス・ドイツが降伏した後の1945年5月。デンマークの海岸にドイツ軍が埋めた200万個以上の地雷を撤去するためにドイツ兵の捕虜が投入された。そのほとんどがまだ幼さの残る10代の少年兵たちだった。

その危険極まりない作業を監督するデンマーク軍の軍曹ラスムスン(ローラン・ムラ)は、彼らを情け容赦なくこき使うが、少年兵たちの誤爆や撤去作業の失敗で次々と命を落とすのを目の当たりにして、ナチスの罪業を少年たちに償わす行為を疑問視するようになって…。

昨日、試写でドイツ映画『アイヒマンを追え ! ナチスがもっとも畏れた男』を観た。来年1月7日公開の作品だ。

そしてまだ観ていないが来年2月にはアメリカ映画でピーター・サースガード主演の『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』という作品も公開予定だ。

今日の作品『ヒトラーの忘れもの』はデンマークでもほとんど知られていなかった史実。

砂浜に埋まっている地雷撤去の作業を大写しにしている場面が何度も出てくる。その度に身が縮まり、肩がいたくなった。

1センチ、1ミリをそっと動かしながら少年たちは地雷を撤去する。これを全部取り終えたら国に帰ることができるという希望を持って一つ一つ命がけで取り除いていく。

ラスムスンの監督する11人の少年の寝床は小さな掘っ立て小屋、食べ物もほとんどない。そんな状況を見て、夜、ラスムスンが本営に行って食べ物を盗んでくる。それを貪り食う少年兵たち。彼らを捕虜として冷酷にできなくなったラスムスンは自国の兵士から罵倒される。

映画の終盤には思いがけない出来ごとが勃発して暗澹たる気持ちになるが、ラスムスンの行動で微かながら希望を感じることができた。

少年兵役のほとんどが演技経験のない男の子たちで、特に双子の兄弟を演じたエーミール・ベルトン&オスカー・ベルトンの行動に目が離せなかった。

☆この作品は『地雷と少年兵』という邦題で、2015年の東京国際映画祭コンペティション部門で上映され、最優秀男優賞(ローラン・モラー/ルイス・ホフマン)を受賞した。
posted by ミッキー at 10:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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