某テレビ・報道番組の記者をやっているホ・ムヒョク(チョ・ジョンソク)は、職場でスポンサーのご機嫌をそこねて休職を命ぜられ、家庭では妻(イ・ハナ)と別居中。
そんな時に偶然取った電話から女性の声で、今、世間を騒がせている「連続殺人事件」に関する情報が寄せられた。いつものガセネタと思ってその住所を書いた紙切れをポケットに入れたままにしていたが、急に暇になったのでその住所に訪ねていくと、女が言うとおり、連続殺人犯の自筆メモをみつけて、犯人の住処であることは間違いないと確信した。
彼にとって一世一代のスクープで、報道部の上司(イ・ミスク)も乗り気で彼を快く迎えてくれた。
しかしその後、入手した連続殺人犯の自筆メモが「良辰(リャンチェン)殺人記」という小説の一節だとわかり、前代未聞の誤報だったことに気付く。
この作品は名古屋近辺ではここ「イオンシネマ名古屋茶屋」だけで上映されている。終わってしまわないか心配していたが、やっと今日行けた。会場には男の方が後ろの方に一人、前方にミッキー。計2名。
スリラー要素プラス軽妙な展開もあって、ちょっと辛口だけど「ブラックコメディ」と感じた。
チョ・ジョンソクさんの落ち込んだ顔、心底困った顔、もう、どうにでもなれ!の自暴自棄の顔をしっかり楽しませて?貰った。イケメンの俳優さんではないが、安心して観ていられる方だ。
女上司(イ・ミスク)が「視聴者が見たいものを見せてあげたら、それが事実なのよ」と堂々と言っていた。警察の無力さ、マスコミの視聴率しか考えない手口など韓国映画らしい締めくくりをしていた。