2016年11月28日

岐阜ロイヤル劇場で『白昼堂々』

朝から冷たい雨が降っていたが、トラさん前の「渥美清」に興味があったので岐阜のロイヤル劇場に行った。岐阜は柿の産地で駅にも八百屋さんでないところにも店先に山盛りで300円ぐらいで売っていた。

カチンコ『白昼堂々』野村芳太郎監督/99分/1968年

渡辺勝次(渥美清)は、ワタ勝とばれ有名なスリだった。しかし、敏腕なスリ係の刑事森沢(有島一郎)の説得を聞いて堅気になって九州の炭坑で働いていた。間もなく炭鉱がつぶれたので、その地でワタ勝は仲間を集めてスリの組織をつくり上げ、朽ちた建物で集団で暮らしていた。

そこに昔の仲間・銀三(藤岡琢也)が久しぶりに訪ねて来た。銀三も刑事の森沢の説得で悪事をやめ、今ではデパートの警備員になっていて、女房の春子は小さいながら洋品店を営んでいた。

それを聞いたワタ勝は東京のデパートに目をつけて、大掛かりな万引きをやる計画を立てた。そして銀三の洋品店で売りさばこうと考えた。

銀三は一人娘桃子(三原葉子)のためにも断りたかったが、昔のよしみで盗品を売ることにした。集団万引の成果は上がり大儲けをするが…。


渥美清の作品は『続・拝啓天皇陛下様』『あゝ声なき友』を観ている。この二つは内容にしても、笑いにしてもずっしりと重みがあった。その点『白昼堂々』はこの重みがない。

ないからこそ、気楽にわーい(嬉しい顔)ガハハと声をあげて笑った。劇場には10人足らずの観客だったがほとんど全員笑っていた。

荒れた炭鉱の跡地にぽつんと立つ廃墟、買い物客でごった返す東京のデパートの対比がきいていて、悪事をしているけど応援したくなった。

すぐ「契約、契約」という倍賞千恵子さんの美しさと凛としたお声に驚いた。トラさんでは妹をやるが、ここでは渥美清さんと「夫婦」になる。契約結婚だけど幸せそうな二人だった。

来週もここロイヤル劇場で『風来忍法帖』がかかるので岐阜に足を運びたいと思っている。

☆同じスリの映画で『大日本スリ集団』があった。確かこれもロイヤル劇場で上映された。三木のり平と小林桂樹が主演で、これは深い味わいがあった。
posted by ミッキー at 00:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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