2016年10月12日

名古屋センチュリーシネマで『お父さんと伊藤さん』

東京・東中野の娘が「都営地下鉄で ブルクミュラーのピアノ曲 🎶素直な心 を流している」とラインに入れてきた。「その曲なら気持ちが素直なっていいよね」と返信すると、「タンホイザーなんてかかったらどうなる ? 」ときたから「元気が出て人を押しのけてしまうから事故の元だね」と返した。

映画の中の音楽もいろんな雰囲気にさせてくれる重要なポイントだ。その力は100の台詞より効果がある場合もある。選曲する監督さん始め音楽担当の方のご苦労がわかる。


🎬『お父さんと伊藤さん』タナダユキ監督/119分

本屋でアルバイトをしている34歳の彩(上野樹里)の彼は、給食センターでアルバイトをしている20歳年上のバツイチ男・伊藤さん(リリー・フランキー)。

庭付きの古いアパートで同居中で将来のことなど話し合ったことはないが、お互い相性がいいのか、野菜などを作って慎ましく暮らしていた。

そんなある日、彩の兄が突然訪ねてきて「半年間でいいから親父を預かってほしい、家内は息子の受験と偏屈親父の世話でノイローゼになりかけている」と頼み込まれる。

もちろん即座に断る彩だったが、家に帰ると既に父(藤竜也)がボストンバッグと何が入っているかわからない謎の小さな箱を持って上がりこんでいた。

その日からそれぞれ年代の離れた3人のぎこちない生活が始まった。


まさかの同居生活。30代、50代、そして70代のお父さん。同じ屋根の下で始めこそギクシャクしていたが、お父さんと伊藤さんは男同士けっこう上手くいく。

年の差カップルはお父さんの大事にしている箱が気になってしかたない。それに、いつもどこかに行っているようで、それも気になる。

3代の育った時代の違いもなかなか味のある描き方をしている。お父さんは夫婦ならこうあるべきという古い頭で、伊藤さんはふらふらしてそうな雰囲気だが芯は気骨ある中年で言うべきことも拒否することもしっかり出来る男、彩はてきとうで、嫌なこと難儀なことは避けたいイマドキの娘。

そんな娘も伊藤さんといたからこそ、苦手なお父さんを理解することができたのだと思った。
posted by ミッキー at 20:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: