2016年09月26日

欲望と破滅の狭間で 10月8日公開『人間の値打ち』

福岡から帰って来て名古屋駅に着いた時、やっぱりホッとした。途中、乗り換えで大阪にも立ち寄ったが、魅力としては名古屋は確かに「行ってみたい」都市で低い位置にあることが納得できた。

ミッキーは静岡の裾野市で疎開中に生まれ、すぐに父親の実家の金沢で小学生まで暮らし、それからはほとんど名古屋だ。

東京の文化、大阪の懐の深さ、福岡の温かさと比べると名古屋の特徴は「年寄りにはちょうど良い都市」と言えるのではないかと思う。

名物にしても柔らかい味の「ういろう」甘辛ふんわりの「ひつまぶし」味噌味のものいろいろ、そしてモーニング☕️など、お年寄り好みが多い。モーニング☕️タイムはお年寄りの井戸端会議でもある。ミッキーも毎日喫茶店で決まった常連さんとおしゃべりしている。

東京、大阪、福岡とバスに乗っても、お年寄りが座るか確実につかまるかしないと、絶対に動かないのは名古屋のバスだ。停車して再度動く時は必ず「発車します」と言う。

観光客誘致に目の色を変えるより(変えてないか?)お年寄りでも快適生活が送れる都市を目指してほしいと思っている。

🎬『人間の値打ち』パオロ・ヴィルズィ監督/イタリア、フランス/109分/10月8日よりBunkamuraル・シネマ他にて全国順次ロードショー公開

ミラノの北にあるロンバルディア州のブリアンツァに住む不動産屋のディーノ(ファブリツィオ・ベンティヴォッリョ)は、娘セレーナ(マティルデ・ジョーリ)のボーイフレンドを通じて、裕福な投資家ベルナスキー家の当主ジョヴァンニ(ファブリツィオ・ジフーニ)と知り合う。

彼は一攫千金をねらい、借金をしてまでジョヴァンニのファンドに投資する。だが、ある交通事故をきっかけに、この二つの階級の家庭の内幕があらわになって行く。

『見わたすかぎり人生』の監督さん。この作品はアカデミーの外国語映画賞のイタリア代表になった。四人の登場人物の行動をそれぞれの視点から撮られているのでわかりやすい。

砂糖のあるところには蟻がたかるが、金のあるところには欲深な人間、調子の良い人間が集まる。誰しも「私はそういう振る舞いはしない」とは言い切れない思う。そんな人間の弱さが、とてもシビアに描かれていた。

☆大金持ちの奥様役ヴァレリア・ブルーニ・テデスキさんのタバコを吸うシーンは、フランス映画『アスファルト』を思い出させてくれた。この作品でイタリア・アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得した。独特な雰囲気を持つ女優さんだ。
posted by ミッキー at 07:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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