ミッキーならこんなアクシデントがあったら、きっと、満員で暗くてもババァ声で携帯の明かりを手掛かりに「すみません、トイレに行きたいので…」とか言って会場を出て、すぐ逃げられるトイレで再開を待つ。
何事もなかったからすんだが、もしということを考えると「満員の劇場内で10分」は怖いとおもう。
名駅に新しいシネコンが出来たが、位置関係が頭に入るまでは油断はできないと思っている。
🎬『ハドソン川の奇跡』クリント・イーストウッド監督/アメリカ/96分/名古屋109シネマズ
2009年1月15日。真冬のニューヨークでベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かった。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850Mという低空で鳥とぶつかって両エンジンが停止してしまう。
このまま墜落すれば、155人の乗客もニューヨーク市民にも大きな被害が出ると考えた彼はハドソン川に着水した。ところが英雄であるはずの機長の「決断」に思わぬ疑惑がかけられてしまう。
このニュースは日本でもけっこう大々的に報道されていたので記憶に新しい。でもその裏側にこんなことが起こっていたとは知らなかった。操縦を40年やっている彼は「これは異常事態」と感じ、数秒のうちに決断しないと、とハドソン川に不時着水する。
機長は最後の最後まで、腰の高さまで水が来ている機内を回り、誰か逃げ遅れていないか探し、155人無事確認が取れるまで水浸しの制服を脱ごうともしなかった。
墜落の言葉にも大きく反応して「墜落ではない、不時着水だ」と力を込めて言っていた。
『キャプテン・フィリップス』『ブリッジ・オブ・スパイ』など危機に強い男・トム・ハンクスに感動した。