送ってくれたカボスはみかん箱にいっぱい。いつも行く喫茶店、友人、映友におすそ分けする。ミッキーは炭酸水にこれを絞って飲むのが好き。絞ったものはお風呂に入れて楽しんでいる。
🎬『ハイヒール革命! 』古波津陽監督/73分/9月17日よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショー公開
トランスジェンダーの真境名(マジキナ)ナツキさんは、男として生まれたが、小学生高学年から自分の持つ性に違和感を感じ始める。中学では男子用の学生服を着ることが苦痛であたっが仕方なく登校。
しかし、我慢できなくなって女子のセーラー服で登校できるように教師に相談する。かえって来た言葉は想像したとおり抑圧的で、すぐには理解されなかった。
ナツキさんの生活をくまなく観せていただいた。いろんな難題に打ち勝ってこられたのはお母さんの助言と実行力に寄るところが大きい。二人して、中学の校長先生に「性同一性障害」の専門書を見せて、セーラー服で登校許可を取っている。
ドキュメンタリーと映画が半々になっていて、ナツキさん役を俳優の濱田龍臣さんが初・女装で演じている。とてもナイーヴな内面を一生懸命演じていた。「前に進む」「困難を乗り越えて生きる」……そんな意欲が湧いてくる作品だった。
☆ミッキーがこの作品を観たのは7月のレインボー・リール東京(東京国際L&G映画祭からレインボー・リール東京に名称変更)だった。古波津陽監督、濱田龍臣さん、ナツキさんが登壇。ナツキさんのお母様が会場に来ておられたと後で知ったが、ナツキさんの成長のカギを握っていたお母様こそ、この作品の主役。大きな拍手を送りたい。
☆この作品を観て、カナダ人監督グザヴィエ・ドランが、女性になりたい男性とその恋人の10年にわたる愛を描いたラブストーリー『わたしはロランス』だ。その中でも「ハイヒール」に対して強い憧れを持っていたことを思い出した。