アメリカ軍司令部の安全照合装置が故障して、核を搭載して巡回中の爆撃機隊に「モスクワ爆撃」の命令が発信された。
命令どおり爆撃機は特別司令モードに切り替えてモスクワを目指す。本部はすぐに帰還命令を出すが、ソ連の電波妨害や、その命令も「敵の策略」と考えられるので無視する規則。そのまま進んでいく。
アメリカ大統領とソ連首脳は電話で直接話し合うが…。
いつもDVDでお世話になっているO兄様オススメ作品。アメリカとソ連がいつこうなっても不思議ではない時代だから、爆撃機の乗員もいろいろ訓練されている。しかし「誤作動」の秘密の合言葉がなかったために……人間のやることだから間違い作動も視野のうちだ。
アメリカ大統領の提案も、最後の幕切れにも、鳥肌がたった。
DVD「殺人者はライフルを持っている! Targets 」ピーター・ボグダノヴィッチ監督 /アメリカ/90分 /1968年
怪奇映画の大スターバイロン(ボリス・カーロフ)は引退を決意したが、偶然、道端で会ったサミー監督(ピーター・ボグダノヴィッチ)に次回作の出演を求められた。
その様子を向かい側のガンショップの窓から眺めていた客・ボビー(ティム・オケリー)は、その店でライフルと弾丸を買う。
この奇妙なすれ違いが、映画の進行と共に決定的な結末になる。監督さん自らサミー監督を演じている。
普通の男・ボビーの行動を追うと、今、どこの国でも起きている事件を暗示しているようで寒気がした。
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