2016年05月06日

イタリア映画祭2016 (6)『私と彼女』『オレはどこへ行く?』

🎬『私と彼女』マリア・ソーレ・トニャッツィ監督 97分 2015年

元女優でレストランを経営している活動的なマリーナ(サブリーナ・フェリッリ)と前夫の間に成人した息子がいる建築家のフェデリカ(マルゲリータ・ブイ)は、マリーナの豪華なアパートで5年間一緒に暮らしている同性カップル。

マリーナの女優復帰の話が持ち上がり、インタビューされたり、マスコミに騒がれたりするようになって、フェデリカは自分たちの関係が知れ渡ることに不安を感じていた。


『はじまりは5つ星ホテルから』の女性監督トニャッツィの新作。『はじまり〜』はホテルの審査ぶりや女性の生き方に示唆があって、ミッキーは好きな作品。その監督さんの新作だから大いに期待した。

だが、作品紹介に「2人の女性が主人公のロマンチック・コメディー」と書いてあるほど、ロマンチックでも現実的でもない中途半端な作品だった。

マリーナは考えも行動も一貫しているが、フェデリカの気持ちの動きについていけなかった。

元彼氏と瞬く間にベットインや、その彼を実家に連れて行って紹介して、その食事の最中に突然「ちょっと失礼」とか言って席を立って、車でマリーナの元に向かう……。

演技派ベテランのマルゲリータ・ブイの表情もなんだか冴えない。だが彼女の台詞の中で、「私は同性愛者じゃない。あなただったから愛しただけ!」が印象に残った。

🎬『オレはどこへ行く?』ジェンナーロ・ヌンツィアンテ監督 86分 2015年

子どもの時から安定した仕事が夢だったケッコ(ケッコ・ザローネ)は公務員の職に就いて15年。政府の方針で公務員を減らすということになって、彼もその対象に入ってしまう。

どうしても退職に応じないケッコ。意地悪女性上司シローニ(ソニア・ベルガマスコ)の嫌がらせで僻地へ転勤させられてしまうが、その地に行っても屈せず公務員の職にしがみつくが、慣れた頃には、またまた僻地に……。

面白くてたくさん😆笑ってしまったが、きっと会場の中には「笑ってすまされない」方も少なからずいらしゃったはず。

めげずに耐えられたのは、ケッコが40歳だが独身だったことが大きい。

行ったのはイタリア国内はもちろんだが、国外の北極、ノルウェーの離島等々。でもその先で愛する人を見つけることができて、めでたしめでたしで幕。

そこまでたどり着く展開は皮肉やユーモアで描かれている。もし、日本公開があるならどんな邦題になるか楽しみな作品。
posted by ミッキー at 09:40| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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