2016年04月14日

変わる世界、変わらない想い 4月23日公開『山河ノスタルジア』

🎬『山河ノスタルジア』ジャ・ジャンクー監督/中国、日本、フランス/125分/4月23日よりBunkamura ル・シネマ他にて全国順次ロードショー公開

1999年、山西省の汾陽(フェンヤン)。小学校教師のタオ(チャオ・タオ)は、炭鉱で働くリャンズー(リャン・ジンドン)と大実業を目指すジンシェン(チャン・イー)の二人の幼馴染から愛されていた。タオ自身は3人の友情を大切にしたいと思っていた。

無口で内向的なリャンズーと行動的なジンシェン。しばらくしてタオがジンシェンのプロポーズを承諾すると、リャンズーは炭坑の町から去って行った。

結婚後、タオは夫ジンシェンの子供を出産。その息子はドルにちなんでダオラーと名付け、事業は大企業に発展する。

2014年。タオはジンシェンと離婚していた。ダオラーはジンシェンに引き取られ上海の国際小学校へ通っている。タオは1人で汾陽に暮らしている。

息子との再会は、タオ父親の死だった。葬儀に出席するため汾陽へ戻ってきたダオラー離れていた時間を埋めようとするが・・・。



中国で実際に起きた4つの事件を描いた罪の手ざわりから一転して、『山河ノスタルジア』ゆったりと流れる時間(時代)の中で、人間の心情だけが激しく訴えてくる作品だった。

久しぶりにあった7歳ほどの息子は中国語はほとんど話せなく、暇があるとスカイプで義理の母(ジンシェンの後妻)と英語で親しく話している。その時の実の母タオの苛立ちが手に取るようにわかる。

どうして結婚相手にジンシェンを選んだのだろうか、もしリャンズーだったら、貧乏であっても、この「苛立ち」はなかったはずだ。

2025年。ダオラーも青年になり、かすかな記憶にある「母」を追い求めるようになる。

母親ぐらい歳の離れた中国語教師ミア(シルヴィア・チャン)と出会いが、本当の母へ向う導火線のように描かれている設定に、ジャ・ジャンクー監督独特の眼差し感じた。

posted by ミッキー at 20:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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