🎬『リリーのすべて』トム・フーパー監督/イギリス、ドイツ、アメリカ/120分/3月18日よりTOHOシネマズ新宿他にて全国ロードショー公開
1930年。デンマークに住む風景画家アイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、ある日、肖像画家である妻のゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)から、気軽に頼まれて「女性モデル」の代役をすることになった。
この時、アイナーは内面からあぶり出るように「女性」を感じ、心と身体との不一致に苦悩を深めていった。
妻のゲルダもまたアイナーの変化に気付き、以前の夫でなくなっていくことに困惑する。しかし、リリー(アイナーが女性性に目覚めたころからの名前)が本来の姿であると理解していく。
1930年代に世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人「リリー・エルベ」の実話を描く夫婦愛のドラマ。
夫婦揃って芸術家だったからなし得た人生だったのだろうか・・・。今から85年前、当時の辛苦は想像以上のものだったはずだ。
変化していく夫に不変の愛で生涯を全うする妻を演じたアリシア・ヴィキャンデルは、第88回アカデミー賞・助演女優賞に輝いた。これは夫の人生を「助」するゲルダに最も相応しい賞だ。
アリシア・ヴィキャンデルさんは第88回アカデミー賞・視覚効果賞を受賞したアレックス・ガーランド監督の※『エクス・マキナ』にも出ている。
※視覚効果賞:『エクス・マキナ(原題)』低予算ながらカルト的な大ヒットを記録したSFスリラー!『28日後』の脚本家アレックス・ガーランドが監督デビュー。日本公開はあるか?