🎬『ディバイナー戦禍に光を求めて』ラッセル・クロウ監督/オーストラリア、アメリカ、トルコ/111分
ガリポリの戦いから4年後の1919年。オーストラリア人農夫で水脈探しの名人でもあるジョシュア・コナー(ラッセル・クロウ)は、連合国軍に参加してガリポリ半島で行方不明になった3人の息子たちの最期を知るためにトルコへに向った。嘆き悲しみの末、自殺した妻のたっての願いでもあった。
遠い異国の地で探すのは大変困難だったが、イスタンブールで安宿を営む女性アイシェ(オルガ・キュリレンコ)と彼女の可愛い息子や、敵でもあったトルコの英雄・ハーサン少佐(ユルマズ・エルドガン)から思わぬ助けもあって・・・。
ラッセル・クロウの初監督作品で評もよく、是非観たいと大垣コロナまで行った。初めて行く映画館。大垣駅から専用バスが出ているから行く気になった。
映画は期待しすぎたのがいけなかったのか、「感動作品」とまではいかなかった。イメージとしてラッセル・クロウの映画ではないように感じた。
身体に悲壮感が漂っていなかったし、息子のうち2人の死が確認されていて1人は生きているかもしれないという時に、宿屋の美しい女主人とにっこりいいムードで食事をするなど悲壮感が伝わらない場面もあった。
映像はかなり真実味があり、砂嵐(まるで津波のようだった)の場面は息をのんだ。
この男は水脈も当てるが、息子の骨のある場所まで当てる不思議な能力がある。たびたび、彼の頭の中で思い描く息子たちの戦闘場面が話しの途中に入ってくるが、それを透視する能力もあるのだろう。
当時のトルコの情勢が少し複雑でわかりにくいという点もあった。これはミッキーの日頃の勉強不足もあると思う。
☆「ガリポリの戦い」とは、第一次世界大戦中、連合軍が同盟国側のオスマン帝国の首都イスタンブル占領を目指し、エーゲ海からマルマラ海への入り口にあたるダーダネルス海峡の西側のガリポリ半島(現トルコ領ゲリボル半島)の上陸作戦。ガリポリの戦いは近代戦史上で初の大規模な上陸戦でちょうど今年で100年目。