🎬『あやしい彼女』水田伸生監督/125分/4月1日よりTOHOシネマズ日本橋他にて全国ロードショー公開
とある下町の商店街。73歳の瀬山カツ(倍賞美津子)はシングルマザーの娘・幸恵(小林聡美)のキャリアウーマンを自慢ばかりするのでお年寄り仲間にからうんざりされていた。そんな中でも、若いときからカツが好きだった中田のおじいちゃん(志賀廣太郎)だけは味方になってくれた。
そんなある日、娘と喧嘩して家を飛び出したカツは、見たこともない写真館に引き寄せられ、写真を撮って店を出てると、なんだか男性たちの様子がおかしい・・・? ガラスに映っている姿は20歳に戻った自分(多部未華子)だった!
これは「神様がくれたチャンス!」とばかりに、髪型も洋服も、そして名前もオードリー・ヘップバーンから大鳥、原節子から節子をいただき「大鳥節子」と変えた。
韓国で大ヒットして日本でも公開された『怪しい彼女』をリメイクした作品で、監督さんは『謝罪の王様』『舞妓Haaaan!!!』の水田伸生監督。
大体のストーリーは同じだが、韓国では自慢の息子で大学教授、日本では自慢の娘が雑誌社の編集長と少し違っている。
歌は昭和歌謡「真赤な太陽」「見上げてごらん夜の星を」など、懐かしい歌で、観終わってからも耳から離れなかった。
カツ、いや節子は、思い通りに生きられなかった人生を取り戻すために新しい生活を始め、のど自慢大会で熱唱。その歌声ははじめこそ自信がなかったが、持ち前の美しい声が好評で、そこからはどんどん磨きがかかってきて、歌手になる夢が「実現」する。
突然、行方不明になったカツを心配する家族や下町の人たちの「すぐそばに」いるが、今の夢のような毎日が、なんでやめられよう・・・。
韓国映画『怪しい彼女』の大キムチパワーはないが、日本の出汁パワーはじんわりと感じられた。3月4日から始まる大阪アジアン映画祭で『ベトナムの怪しい彼女』が上映される。ベトナムリメイク版だ。😄楽しみにしている。