2016年02月23日

歌う魅力に取り憑かれた女(1) 2月27日公開『偉大なるマルグリット』

🎬『偉大なるマルグリット』グザヴィエ・ジャノリ監督/フランス/129分/2月27日よりシネスイッチ銀座他にて全国順次ロードショー公開


1920年、パリの近郊に住むデュモン男爵邸で慈善団体に寄附するためのサロン音楽会が開かれた。招待されているのは社交界のお金持ちばかり。

そこに、パトロンを見つけようと、二人の青年、辛口の音楽評論家ボーモン(シルヴァン・デュエート)と野心満々の画家キリル(オベール・フェノワ)がお屋敷の石垣を乗り越えてパーティーに紛れ込んだ。


同じ頃、二重唱をするために若いソプラノ歌手アゼル(クリスタ・テレ)もお屋敷に着いた。

プログラムは進み、最後に屋敷の男爵夫人マルグリット(カトリーヌ・フロ)のアリアが始まる。だが、肝心の男爵さま(アンドレ・マルコン)は何故か故障もしていないのに道の途中で車を止めて、いかにも修理していて手が真っ黒という「証拠」を作り、アリアが終わった頃に屋敷へ…。

音痴といえば韓国映画『ハーモニー 心をつなぐ歌』のキム・ユンジンの音痴ぶりを思い出す。聞くところによるとユンジンさんは「音痴のコツ」を得とくしていた。歌の始まりの音をずらせばいいと書いてあった。



例えば「ちょうちょ」は♪ミミー ファレレーだが、ミミー レレーとやるといいらしい。マネをしてみてバッチリ音痴になったので、なるほどと思ったものだ。



ミッキーは40年以上、音大受験生に声楽を教えてきたが、その中に二人音痴の子がいた。なぜ、音痴の子が、と思うようだが、そんな生徒たちは「歌う」そのものに執着があり、好きを通り越していた。



一人は全音と半音の巾の区別ができなくて、もう一人は高音域になると高い建物のエレベーターに乗ると耳がポーンとなるように自分の声が聴こえなくなって音程が取れなくなっていた。


この映画、音痴の歌手の・・・と思って観たが、「ひどすぎる」マルグリットさんには悪いがこれ以外の言葉はない。



その点だけは覚悟して観ていただきたい。純真さの怖さ、無謀さ、そして孤独、真実を言わない人々が織り成す「人間ドラマ」は、なんと最後には「偉大なるマルグリット!!」と叫びたくなること請合う。



☆3小節ほど、マルグリットは音程も正しく、美しい声で歌う部分がある。そこに耳を傾けてほしい。

☆この監督さんの前作『ある朝突然、スーパースター』も観たくなった。

posted by ミッキー at 10:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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