2016年01月20日

これもアメリカ「家」事情 1月30日公開 『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』

🎬『ドリーム ホーム 99%を操る男たちラミン・バーラニ監督・脚本/アメリカ/112分/ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他にて全国順次ロードショー公開

大工で失業中のシングルファザーのデニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)はある日突然にやってきた男たちに「2分間時間で長年暮らしてきた家から追い出されてしまう。家具などは道の脇に運ばれて、小さな男の子は玩具も運び出せないし、着の身着のままで退去させられる。

ナッシュと息子と母親の3人は貧しい人が住んでいるモーテルに一時仮住まいするが、彼の大切な大工道具箱が紛失していることに気付く。

きっと退去するときに盗られたと思い、自分たちを追い出した不動産ブローカーのリック・カーパー(マイケル・シャノン)に言いに行くと、道具はなかったが、大工やいろんな修理が出来るのを見込まれて、「働き口に困っているなら雇う」と言われる。

モーテル代にも困っている彼は二つ返事でカーパー手下たちが嫌がる汚物まみれの家を懸命に掃除する。どうして汚物まみれかというと、同じように追い出された主が悔しさのあまり汚物をまいていったのだ。その汚い仕事でキャッシュでそこそこの大金を受け取ることができた。

人扱いが上手く、なにより建築や電気関係に強いことでカーパーに気に入られ、法外な給料で雇われることになった。仕事先の相手は、つい最近の自分のような仕打ちを受けた人たちで、お金は入っても気持ちが晴れないナッシュだったが・・・。

昨日はニューヨーク・ブルックリンが舞台の『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』だった。今日は同じアメリカでもフロリダ。それもローンが払えなくなって家を手放すという辛い住宅事情だ。

元になる話はジョセフ・E・スティグリッツの著書『世界の99%を貧困にする経済』で、監督さんが脚本も手がけている。そしてイランの名匠アミール・ナデリ監督も脚本に関わっている。

小さな息子を始めとして、全員が実年齢で演じている。これは観ている者に決定的な「臨場感」を与える。カメラも良かった。大きな画面で街全体を捉えるシーンが「こんな事情はこの画面いっぱいに広がる家々のほとんどが抱える問題だよ」と教えてくれているようだった。

2016年のベストテンに入る気配のある作品。是非劇場に足を運んでほしい。
posted by ミッキー at 12:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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