🎥『あの頃エッフェル塔の下で』アルノー・デプレシャン監督/フランス/123分/12月19日Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー公開
外交官で人類学者のポール(マチュー・アマルリック)が長い外国暮らしに区切りをつけてパリに帰国しようとしたところ、パスポートをめぐってトラブルになる。
取調べが進むうちに、彼は高校時代に親友のマルクとソ連に行った時のことを思い出す。イスラエル支援のマルクを助けるためにポールは自分のパスポートを差し出してしまい、彼は「盗まれた」ことにして再発行をしていたのだ。
その事件を発端にして、幼い頃に精神を病んで亡くなった母、そんな妻から逃げ腰だった父親との確執、地元でめぐり合ったエステル(ルー・ロワ=ルコリネ)との恋がポールの脳裏に蘇ってきた。
アルノー・デプレシャン監督さんの『クリスマス・ストーリー/母の病気を機にクリスマスにひさしぶりの再会を果たした家族の物語でカトリーヌ・ドヌーヴやマチュー・アマルリックが出演』は観ているが、『そして僕は恋をする』は20年前の作品で観ていない。
きっと誰しも青春の1ページにこんな💖思い出があると思う。ミッキーも昔々、ないわけではないが過ぎ去ったことは性格上思い出しもしない。今は疎遠夫婦?だが、やっぱり結婚してくれた主人が一番。
だからこの作品を観て、今さらなんじゃい!それが青春だよ!と言いたかった。ポールは未だに恋愛=結婚には至っていない。始まりのシーンで出てくる恋人とも別れている。過去のロマンスを振り返るポールだが、これからどうするのか、どうなるのか、10年後、20年後が知りたくなった。
ポールの若き日を演じたカンタン・ドルメールや恋人のルー・ロワ=ルコリネ、そして個性的なポールの妹デルフィーヌを演じたリリー・タイエブの3人が魅力的だった。