2015年11月23日

TOHOシネマズ・名古屋ベイで。『レインツリーの国』『帰ってきたMr.ダマー バカMax!』『劇場霊』

🎬『レインツリーの国』三宅喜重監督/108分 

東京で食品会社の営業として働く向坂伸行(玉森裕太)は、大阪の実家で部屋を片付けていた時、高校時代に愛読していた小説『フェアリーゲーム』の下巻がないことに気が付く。その結末を思い出そうと、ネット検索していたら「レインツリーの国」というブログを見つける。

Blogの管理人は、都内のひとみ(西内まりや)という女性でフェアリーゲームが縁になってメールで交流が始まり、やがて交際することになるが…。

人にはいろんな事情がある。ひとみには高校時代の事故がもとで耳が聴こえない。伸行にも父親との関係で言えない秘密がある。

そんな事情を話せるまで、感情の行き違いでメールが来なくなったり、blogを中止したりということが起こる。メールとかラインのやり取りで、かなりの時間が費やされる。「今風」で、それをどうのこうのとは言えない時代。

どんどん、こんな出会いの恋愛が盛んになると思うが、本当に誤りたい時などは「会って仲直りしよう」と呼びかける伸行の熱心さに胸が熱くなった。

この二人には特殊な事情が絡んでいるが、特別な事情がなくても「相手を理解するための言葉やアクション」はどんな人間関係に必要なことと教えてくれた作品だった。

☆レインツリーの国=ときめきの国の意味。

🎬『帰ってきたMr.ダマーバカMAX!』ボビー&ピーター・ファレリー兄弟監督/アメリカ/109分

20年もの間、精神病院に入院して病気のふりをしていたロイド(ジム・キャリー)は、ハリー(ジェフ・ダニエルズ)から、自分が腎臓病で移植しないと助からない身体と告白された。ハリーの腎臓病を治すために血の繋がりがある提供者を探す旅に出る2人だが…。

おバカ度もここまでくればお見事!としか言いようがない。だが、字幕を読んで「笑う」スピードと、英語がわかって耳から飛び込んでくる台詞のちょっとした時間差が命取りになる。おかしなことはほとんど言葉であって映像ではないのが残念。

☆20年前の「ジム・キャリーはMr.ダマー」はどんな作品か見てみたくなった。

🎬『劇場霊』中田秀夫監督/99分

若手女優の沙羅(島崎遥香)は芽が出ず悩んでいた。そんな時、新作舞台のオーディションがありで端役で出ることになった。同じ事務所の香織(足立梨花)や葵(高田里穂)たちは、主演の座をめぐり火花を散らしていた。そんな中で、美術スタッフの変死体が見つかり、その後から事件が続く。

主役はAKB48の島崎遥香。始めはそうでもなかったが、だんだん美しくなって主役を張る女優になる。化粧の仕方でこうも変わるかと驚く。

ホラーとしては古典的なストーリーだがメイクアップの技術は最高によかった。納得度としては、この間、東京国際で観た『残繪(ざんえ)-住んではいけない部屋-』の方が上だと思う。
posted by ミッキー at 19:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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