2015年11月07日

今日公開『起終点駅 ターミナル』

🎥終点駅 ターミナル篠原哲雄監督/111分

弁護士の鷲田完治(佐藤浩市)は、25年前に単身赴任で北海道・旭川裁判官を務めていた。そんなある日。偶然、被告人として出廷した学生時代の恋人・結城冴子(尾野真千子)と再会。

裁判をきっかけに、彼女スナックに月に一回ほど通い二人の関係は再燃する。やがて東京へ戻ることが決まるが、完治は東京の妻と幼い息子と別れて冴子と生きていこうと決心する。


しかし冴子は一緒に行くふりをして、一緒に乗るはずの汽車に彼の眼前で飛び込み自殺した。それからずっと、完治は判事の職も家族も捨て、釧路で国選専門の弁護士をして、一人静かに小さな家で生活していた。

ある日、弁護をした椎名敦子(本田翼)が完治の家に来て、ある人を探してほしいと依頼される・・・。



東京国際映画祭のクロージング作品。初日初回にいったが、シネコンの大部屋が半分埋まっていた。映画館に入るときも出るときも「釧路の空のように鉛色」と同じ空模様。この天候の一致はとてもグッドタイミング!

でもどうして冴子は列車に飛び込んだかわからない。覚悟している顔つきだったから「気の迷いで・・」ではない。男を愛しているなら、こんな「ずっと引きずる」であろうことを、それも目の前でするのは理解できなかった。

自分がいなければすべて元通りになると思うなら身を引けばいいこと。奪いたいなら奪ってしまえばいい。目の前で列車になど余計に酷いことじゃないのか。わからん、わからん、と思いながら映画に入り込んでしまった。

若い女性敦子との関係も「生きる希望のきっかけ」ぐらい。それより息子の電話や手紙が孤独な男を一歩前に踏み出したと感じた。理解できない点はあったが、人間がすこしずつ変わっていく様を丁寧に描かれていて満足した。

☆だけど、最後にかかる歌がしっとり風味を損ねていた。😰残念。
posted by ミッキー at 19:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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