2015年10月05日

行方不明になってから8年後に…10月17日公開『白い沈黙』

映画(かちんこ)『白い沈黙』アトム・エゴヤン監督/カナダ/112分/10月17日よりTOHOシネマズシャンテ他にて全国順次ロードショー公開

カナダのオンタリオ州ナイアガラフォールズの街に住むマシュー(ライアン・レイノルズ)と妻のティナ(ミレイユ・イーノス)夫婦は9歳になる一人娘キャス(アレクシア・ファスト)と慎ましく暮らしていた。

マシューは小規模な造園業経営者、妻はナイアガラの滝の見えるホテルの客室係。娘はフィギュアスケートの練習に励む美しい少女だった。

その日は雪の降る日で、マシューはスケートの練習場に娘を向かえに行き、帰りにチェリーパイを買うためにお店に立ち寄った数分の間に、後部座席で居眠りをしていた娘が忽然といなくなった。

娘を一人、車に残して店に入ったマシューは、ずっとそのことを責めつづけていたが、警察からはマシューをまるで犯人扱いのようにされ、妻とは別居となり、時々電話で話すくらいになった。

それから約8年。諦め切れないマシューは仕事の合間をみては車でいろんなところを探しまわっていた。そんな時、事件担当の刑事から「小児性愛者」会員制秘密組織のサイトでキャスらしき少女が映っているという情報が入る。


全く、サスペンスの映評は難しい。みんなネタバレOKなら、サスペンス、ホラー得意なミッキーなら5分あればいい。でも、それではいけないから骨がおれる。ただサスペンス好きなら「是非観て!」ですむが…。

見所はマシューお父さんのライアン・レイノルズだ。いま公開されている『ハッピーボイス・キラー』(まだ観ていないなんて言っているアナタ!早く劇場に行って!)で狂っている男を演じている。監督さんはイランの女性監督のマルジャンさん。

この監督さんもエゴヤンさんもミッキーにとっては別格の方。この別格監督さん二人に指名されたライアン・レイノルズ。彼の変化ぶりに驚いてしまった。きっと何にでも染まる「生成り」色の俳優さんとお見受けした。

観た後、人間がそこまで「異様な快楽」を求めるのかとしばらく呆然となった。

犯人はクラシック音楽が好きで、オペラの女声の高音を転がすように歌う箇所を、レコードにあわせて男が裏声で歌う部分があったが、男のもっている変態性に鳥肌がたった。

ほんのの数分で娘は誘拐されるが、一面雪の地面には車のタイヤの後も靴の後もなかったように見えた。相当遠くに幹線道路が見えたが猛スピードで3台くらい行ったようだ。でもあの分数で行けないのでは……などと書いているうちに、もう一度観たくなった
posted by ミッキー at 02:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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