2015年09月22日

アジアフォーカス 福岡国際映画祭(1)『その夏に抱かれて』『裁き』

今日から福岡。5時に起きるはずが寝坊して6時半に起きた。昨日は興奮して寝付きが悪かった。どうも福岡や山形の映画祭は遠くへ行ったり、初公開も楽しみだったりで小学生の遠足前日状態になってしまうあせあせ(飛び散る汗)

映画(かちんこ)『その夏に抱かれて』ワン・ウェイミン監督/台湾/107分/日本初公開 

バイ(アンバー・クォ)は音楽の道を実現しようと、ピアノ教師の母親の束縛から逃げるように、台東の芸術大学(クラリネット専攻)に入る。

その大学の音楽教授リー(レオン・ダイ)で学生オーケストラの指揮者でもある教授から関係を迫られる。その歪んた関係がネットに流れてしまう。


初っ端からショッキング作品。今時、教授が生徒を誘惑など時代遅れも甚だしいが、台湾にはまだこんな事態が起こりうるのか。

バイは22歳でこの大学に入ったが、拒否することができないわけではないはず。大学にくる汽車の中で仲良くなった同じ大学の美術部に入学する青年には、キスさえ許さなかった彼女だ。

ここで彼女の家庭の背景が「母親はピアノ教師だが愛人、バイは愛人の娘」となると、教授に父を感じて拒否出来なかったのか、彼の指揮棒をふる姿に少しは憧れもあったのか……有名俳優さんが出る作品にしては、生々しさが気になったし、腑に落ちない点が多かった。


映画(かちんこ)『裁き』チャタニヤ・タームハネー監督・脚本/インド/115分/日本初上映 

下水労働者の死体がマンホールの中で発見された。自殺と断定された。しばらくして、民衆の不平不満を訴える言葉を織り込んだ歌を歌う老歌手・カンブレ(ヴィーラ・サーティダール)が逮捕された。

彼の歌の言葉に「下水処理人は自殺しろ」というのがあったらしく、それを言ったせいで自殺したのだと逮捕されたのだ。カンブレについた若い弁護人ヴォーラー(ヴィヴェーク・ゴームベール)は裏には国の思惑もあると睨み弁護を引き受ける。

わーい(嬉しい顔)嬉しい!今日この作品でミッキー500本目。区切りのいい、100、200などは気に入った作品をチョイスして来たが、500はアジアフォーカスにかかるのでちょっと心配した。

『裁き』は題名どおり裁判もの。前評判もよく、アジアフォーカスのプロデューサー、イチ押し作品という噂も耳にしていた。

インドの裁判の進み方、その仕組みだけではなく、裁判長、検察官、弁護士さんの私生活もバランスよく描かれていた。最初と最後に老歌手の歌が入るが、声も練られていて歌い回しもリズミカルでずっと聴いていたかった。


晩は恒例の福岡映友、東京からI氏、シネジャ仲間の咲さんらとビールレストラン。映画の話で盛り上がった。

posted by ミッキー at 07:21| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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