『木屋町DARUMA』榊英雄監督/116分/10月3日より渋谷シネパレス他にて全国順次ロードショー公開
かつては京都木屋町の裏社会の組織を束ねていた勝浦(遠藤憲一)は、5年前の事件で四肢を失ってしまった。今では、その身体で嫌がらせをして取り立て屋稼業をしている。普段の生活は手下の坂本(三浦誠己)に世話してもらっている。
朝10時から、この作品を試写室で観てしまった。こんな強烈な作品を観ると後が続かない。四肢のない役の遠藤が見事!(今はCGで上手くできるが)表情に凄みがあった。
下の世話までさせられる手下の三浦誠己も「もう嫌だ!ヘドが出そうだ!」の内面と上下関係の間でのもがきぶりも、よかった。
借金を返さない家に入り込み「金ができるまでこの男を預かってください」と置いていくのだ。その家族は慌てるが、悠然として「しょんべんがしたい」「あ、大きいのも出る」と紙オムツの中でしてしまう…。「どうせ拭いてくれるなら、おばちゃんよりお嬢ちゃんがいい」と言う始末。
そんな調子でひどいシーンは4、5回あるが、そんな時は目をつむってしまった。
榊監督の『ぼくのおばぁちゃん』『誘拐ラプソディー』『捨てがたき人々』は観ているが、この作品が最高の出来だと思う。
☆あまりに過激な内容のためにどこの出版社も発刊をためらった丸野裕行著の発禁小説「木屋町DARUMA」の映画化。脚本、プロデューサーに丸野氏が参加されている。
☆若松孝二監督で寺島しのぶ主演の『キャタピラー』でも戦争で四肢がなくなった男が出てくる。ふと、外国映画にこの「四肢のない」人物の登場する作品はあるのだろうか…日本だけしかないのか…等々、調べてみたくなった。
かつては京都木屋町の裏社会の組織を束ねていた勝浦(遠藤憲一)は、5年前の事件で四肢を失ってしまった。今では、その身体で嫌がらせをして取り立て屋稼業をしている。普段の生活は手下の坂本(三浦誠己)に世話してもらっている。
朝10時から、この作品を試写室で観てしまった。こんな強烈な作品を観ると後が続かない。四肢のない役の遠藤が見事!(今はCGで上手くできるが)表情に凄みがあった。
下の世話までさせられる手下の三浦誠己も「もう嫌だ!ヘドが出そうだ!」の内面と上下関係の間でのもがきぶりも、よかった。
借金を返さない家に入り込み「金ができるまでこの男を預かってください」と置いていくのだ。その家族は慌てるが、悠然として「しょんべんがしたい」「あ、大きいのも出る」と紙オムツの中でしてしまう…。「どうせ拭いてくれるなら、おばちゃんよりお嬢ちゃんがいい」と言う始末。
そんな調子でひどいシーンは4、5回あるが、そんな時は目をつむってしまった。
榊監督の『ぼくのおばぁちゃん』『誘拐ラプソディー』『捨てがたき人々』は観ているが、この作品が最高の出来だと思う。
☆あまりに過激な内容のためにどこの出版社も発刊をためらった丸野裕行著の発禁小説「木屋町DARUMA」の映画化。脚本、プロデューサーに丸野氏が参加されている。
☆若松孝二監督で寺島しのぶ主演の『キャタピラー』でも戦争で四肢がなくなった男が出てくる。ふと、外国映画にこの「四肢のない」人物の登場する作品はあるのだろうか…日本だけしかないのか…等々、調べてみたくなった。