2015年08月05日

その歌声に耳を傾けよ 8月15日公開『あの日のように抱きしめて』

映画(かちんこ)『あの日のように抱きしめて』クリスティアン・ペッツォルト監督/ドイツ/98分/原題:PHOENIX

1945年6月。第二次世界大戦でドイツが降伏した翌月。ユダヤ人の声楽家ネリー(ニーナ・ホス)は、親友レネ(ニーナ・クンツェンドルフ)に連れられて、奇跡的に強制収容所からドイツに戻ってきた。

収容所で顔をメチャクチャにされてしまったネリーは、整形手術を受けるが、元の顔ではなく、別の顔にという医師のすすめを断って元の顔に戻して貰った。

顔の傷が回復したネリーは、生き別れになっている夫ジョニー(ロナルト・ツェアフェルト)を探して、過去の生活を取り戻そうとする。

それを反対するレネ。弁護士の彼女はネリーと共にパレスチナに移住して、ユダヤ人国家の建国を夢見ていた。

そんなある日、ネリーは、米兵相手のクラブでピアニストではなく、清掃員として働いているジョニーと再会。

妻は死んだと信じているジョニーは、目の前に現れた女性が妻とは気付かず「妻を演じてほしい。そして、妻の財産を山分けしよう」と言われる。


試写が終わってから数人の方とお話した。「何故、夫はわからなかった?」「そんなに年月はたってないし、声は変わらないから、わからないなんてある?」「もう、頭っから死んだと思い込んでるのよ」「顔がぐちゃぐちゃになったぐらいだから喉も傷めたかもしれない」等など。

自分は夫に裏切られたとわかっていても一緒にいたいと願う彼女が、最後に歌う「スピーク・ロウ」。どんな気持ちで歌ったのだろうか。とっても甘く切ない歌声だった。

☆キリリとした容貌のニーナ・ホスさん。『東ベルリンから来た女』を観てからしばらくして、『ブラッディ・パーティ』(製作年月日は東ベルリンより早いが)で生き血をゴックンする美しきヴァンパイア役で登場。キリリからガブリになっていて驚愕したがショッキング凄い迫力だった!
posted by ミッキー at 23:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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