2015年07月30日

東京映画三昧デー (3) 8月8日公開 『天皇と軍隊』

予定には入ってなかったが急遽、早稲田大学小野記念講堂に行き、『天皇と軍隊』の先行試写会と監督トークに参加した。

映画(かちんこ)『天皇と軍隊』渡辺謙一監督/フランス/90分/2009年/8月8日よりポレポレ東中野にて公開(全国順次公開予定)

敗戦からアメリカの庇護のもとで、日本は荒廃の中から経済的な成長を遂げたが、その後の世界の変貌によって、世界の中の日本の位置は自ずから変化して行く。日本は「矛盾と曖昧さ」の国と言われているが「憲法」にも矛盾が含まれている。

今は亡き、田英夫(政治家/ジャーナリスト)、ジョン・ダワー(アメリカの歴史家で著書「敗北を抱きしめて」でアメリカ軍占領下の日本がたどった民主化への過程を描いた方)  、樋口陽一(法学者)  、ベアテ・シロタ・ゴードンさんらによる秘蔵インタビューフィルムで、3本の軸といえる「9条」「天皇」「自衛隊」について問いかけている。

映画をたくさん観るようになって、いつも感じているのは「自分は無知だ。それがわかっただけでも映画を観ていてよかった」ということだ。今日観たこのドキュメンタリーも「自分の無知さを強く感じた作品」だ。

この作品に関して、自分の無知を強く感じたことは、日本の自衛隊は世界で5番目に大きい軍隊組織ということ。

そして、一番ショックなシーンは昭和天皇へ「広島の原爆についてどう思われますか」と記者が質問した時のお言葉に絶句してしまった。この内容は書かない。是非、公開を待って観ていただきたい。


映画(かちんこ)『名もなき塀の中の王』デヴィッド・マッケンジー監督/イギリス/105分/10月10日より新宿ケイズシネマ他にて全国ロードショー公開 

エリック・ラブ(ジャック・オコンネル)は19歳の青年。その狂暴さから少年院に入っていたが、要注意人物と判断されて刑務所に移送されて来た。
若くて一匹狼のエリックは、そこに入った瞬間から屈強な囚人になめられないように、トレーニングを始める。

公開はまだ先だから、簡単に。
『ベルファスト  71』のジャック・オコンネルが主演。この作品の要は同じ刑務所に5歳の時から別れたままの父親もいるという設定。もちろん犯罪者としてだ。刑務所内でいろいろと問題を起こす息子、どうしたら父親らしく接することが出来るか悩む父親。荒々しい作品だが、最後の1シーンで胸が熱くなった。

posted by ミッキー at 09:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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