『野火』塚本晋也監督/87分/7月25日より全国ロードショー公開
第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。田村一等兵(塚本晋也)は、結核に罹り、野戦病院に五日分の食料を持たされて部隊から追い出されてしまう。だが、粗末な野戦病院では結核など病とはみなされず、食料だけ取られて追い出される。
部隊に帰っても受け入れてもらえず、途方にくれた田村は、同じく行き場のない負傷兵・安田(リリー・フランキー)と行動を共にするようになった。安田は泣き虫の少年兵の永松(森優作)をうまく使い、ずる賢くその場を支配していた。
第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。田村一等兵(塚本晋也)は、結核に罹り、野戦病院に五日分の食料を持たされて部隊から追い出されてしまう。だが、粗末な野戦病院では結核など病とはみなされず、食料だけ取られて追い出される。
部隊に帰っても受け入れてもらえず、途方にくれた田村は、同じく行き場のない負傷兵・安田(リリー・フランキー)と行動を共にするようになった。安田は泣き虫の少年兵の永松(森優作)をうまく使い、ずる賢くその場を支配していた。
今日は朝から名古屋シネマスコーレに『野火』を観にいった。始まる20分前にはほぼ満員になっていた。ざっと見て、お年寄り4割、中年4割、若者2割という感じだ。
20年ほど前に「レイテ戦記」を読んだ。記憶は定かではないが、その中で「人の肉を喰った奴はすぐわかる。翌日はテラテラと顔が光っている」という文章があった。この時のなんとも言えない気持ちが蘇って来た。
暗い画面の中でも、理解できない部分はなく浮かび上がる映像に撮影も担当した塚本監督さん、林啓史氏の実力が伺えた。音楽については不気味な雰囲気を助長するような人の声が時々入っていたが、音だけでよかったと思う。画面から滲み出る不気味さで十分だった。t
パンフレットは映画を観た後に数人の方が買っていた。私も迷わず購入した。原作の「野火」も是非読んでみたい。今日はこれ一本だけで家に帰った。