2015年07月25日

名古屋・中川コロナで本日公開 『奪還者』『Mr.タスク』『7500』

家のすぐそばのバス停から小1時間でコロナに着く。外は暑〜いがバスはひんやり涼しい。マスコミ試写もないし、あまり宣伝もされていない映画が、時々中川コロナで上映されるので月に一度は温泉付きで行っている。

映画(かちんこ)『奪還者』デヴィッド・ミショッド監督/オーストラリア、アメリカ/103分/原題:THE ROVER/7月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開

世界の経済破綻から10年たったオーストラリア。豊富な鉱物資源を求める人々が世界中から集まり無法地帯になっていた。

そんな地で、中年の孤独な放浪者エリック(ガイ・ピアース)は、食堂に入っている間に、自分の車を悪者グループに乗り逃げされてしまう。彼はどうしてもその車を取り戻さなければいけない理由があった。

荒れ果てた広大なオーストラリアの地にぴったりの渇いた音楽(通奏低音で不気味な地響きにも似た音)で独特な雰囲気を持つ作品だった。

彼が使う車は悪者グループが乗りすてて動かなくなった車。それをすぐさま直して、追いかける。途中、大怪我をした悪者グループの一員の男の弟・レイ(ロバート・パティンソン)を医者に手当てをさせてから、アジトヘ道案内をさせる…。会話は最小限だが、次第に信頼する仲になる。

とにかくガイ・ピアース扮する男が銃を向けられてもビクリともせず、「撃つなら撃て!」と言い放つ男ぶりにゾクッと来た。男がどうして車を必死で追い求めたかは、劇場で確かめていただきたい。監督さんは『アニマル・キングダム』の方。荒くれ者を描かせたら上手い監督さんだ。


映画(かちんこ)『Mr.タスク』ケヴィン・スミス監督/アメリカ、カナダ/102分/原題:TUSK/7月18日より新宿シネマカリテ他にて全国順次ロードショー公開

インターネット上で放送の一種ポッドキャストを友人のテディ(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と共に作っているウォレス・ブライトン(ジャスティン・ロング)は、取材でカナダを訪れた。だが、取材目的の相手は約束していた日に亡くなっていた。このままでは帰れない彼は、立ち寄ったバーのトイレに貼ってあった「ある老人の体験談」を聞こうと彼の家に向かう。

ハワード・ハウというその老人(マイケル・パークス)の豪邸に迎えられ、彼が海で体験したすさまじい話を聞きながら、出された美味しい紅茶を飲んだところ、ウォレスはたちまち眠ってしまった。目を覚ましたとき、信じがたいことにウォレスはセイウチに……。


この作品はカリコレで上映されたもの。これもすぐ満員になってしまい、観ることができなかった。少し『ムカデ人間』に通じるところもあって楽しめたが、切なさもあって「このままでいいのか?」という心配が残った。

☆チラシにも書いていないが超々有名男優さんが出演しているexclamation×2



映画(かちんこ)『7500』清水崇監督/アメリカ/79分/原題:7500/7月25日より新宿バルト9他にて全国順次ロードショー公開

 ヴィスタ・パシフィック航空のロサンゼルス発東京行きジャンボ・ジェット飛行機7500便。機内には、様々な事情を抱えた乗客たちが乗ってくる。

破局しているのに友達夫婦といかにも楽しそうに旅行するカップル。潔癖症で自分勝手な妻にうんざりしている新婚の夫。全身タトゥーの痩せた女。あやしげな箱を持ち込む男性。男性パイロットと女性客室乗務員は不倫関係等々。

離陸後、しばらくして激しい乱気流が7500便を襲う。パニックになる機内。やがて乱気流はおさまるが、あやしげな箱を持ち込んだ男が苦しみ始め……。

ついこの間、ニコラス・ケイジ主演の『レフト・ビハインド』で飛行機内部の混乱ぶりを観たばかりだ。今日観たのは、それよりも現実的に作られていて、非常に納得度が高い作品。それに、ありきたりの終わり方をしていないのがよかった。

これは昨日、コロナに行こうと決めた時に始めてネットで知った作品。宣伝もチラシも見なかった。自分ひとり「掘り出し物」を見つけて顔1(うれしいカオ)ニンマリした。映画を観尽くしていて、こんな作品に巡り合うととても嬉しい。

☆清水監督さんは「二度と飛行機に乗りたくないように」お作りになったそうだが、そうと知っていたら、娘に会いにシドニーに行けなくなっては困るミッキーは多分観ていなかったと思った。
posted by ミッキー at 23:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: