『ハッピーエンドが書けるまで』ジョシュ・ブーン監督 アメリカ 97分 原題:Stuck in Love 2015年6月27日より新宿シネマカリテ他にて全国ロードショー
ビル・ボーゲンズ(グレッグ・キニア)と息子のラスティ(ナット・ウルフ)は感謝祭の準備に追われていた。テーブルには3年前に離婚したビルの元妻エリカ(ジェニファー・コネリー)の席も用意されている。もちろん彼女は来ない。
大学生になり家を出た娘サマンサ(リリー・コリンズ)もやって来て、自分の本が出版されることを報告。母親を嫌っているエリカは母親サマンサとは1年以上会っていない。
『きっと、星のせいじゃない』の監督さん。一家族の恋模様が描かれている。
父親は有名小説家、娘や息子に小さい時から毎日、日記を強制していたようだ。そして、それを父親が読んでいたということもわかる・・・ちょっと鬱陶しい。まあ、そのおかげで文才がついたのだから「日常こそ人生」と考えてもおかしくない。
でも、この家族にお金の苦労はまるっきりない。海辺の感じの良い家に住んでるし、作家だし、人間お金の苦労のない人の悩みなんてこんなもんよ、と思ってしまったら、この作品は気の抜けたサイダー。
父親は三年たっても元妻が忘れられず、愛人と住んでいる家をのぞいているのには、わらってしまう。最後はするするとハッピーエンドで終わってしまうから、ミッキーみたいに辛口にはちょっと物足りないかもしれない。