『靴職人と魔法のミシン』トム・マッカーシー監督/アメリカ/原題:THE COBBLER/98分/6月5日よりTOHOシネマズシャンテ他にて全国ロードショー公開/http://kutsushokunin.jp/
ニューヨークのロウアー・イーストサイドで代々続く小さな靴修理店を細々と営む中年男性マックス・シムキン(アダム・サンドラー)は、病弱な母親(リン・コーエン)と二人暮らし。
ある日、強面のギャングから翌朝までに靴底を張り替えろ!と強引に言われ夜遅くまで仕事をしていたが、電動ミシンが故障してしまう。苦肉の策で物置にあった初代の店主(曾おじいさんか?)の古いミシンを引っ張り出して修理したが、履き心地を試したところ「強面のギャング」に変身
ミシンの力を知ったマックスは、いろんな靴を履いては他人に変身して、いろんな人の人生を体験していくが・・・。
なかなかユニークなファンタジー映画で満足! 同じサイズにしても他人の靴を履く時の違和感は相当なもの。でも、その違和感もきっと30分もすると足に少しは馴染んでくると思う。
「靴」と初対面で会った人と置き換えて考えても同じじゃないかなと思う。30分ほどしゃべっていると「友だちになれる」や「この人とは・・・」と靴ズレのように、付き合えないと感じるのと一緒だ。
マックスは靴を介していろんな人の生活を垣間見るが、個性的な客たちの顔ぶれが面白い。また、ダスティン・ホフマンやスティーヴ・ブシェミさんの登場で、この作品に温かさと深みを与えている。
靴職人の手の動かし方などを見ても、上手いか下手かわからないが、アダム・サンドラーの手つきは良かったと思う