2015年05月29日

車も人生も疾走して行く 6月27日公開 『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』

この作品は去年の九月にシドニーで観たもの。その時の感想をまず見てみた。

この作品はただ一人の男が、86分、ただひたすら車を運転していて、方々からかかってくる電話のみでできている。主演はトム・ハーディさん。 わかる単語を拾っていくと、コンクリートという言葉が何回も出てくるから建築関係の勤め人のようだ。名前はアイヴァン。仕事をほっぽり出す何かが起きて目的地にむかっている。

そこにかかってくるのは仕事の段取りを任せた部下?、お前なんか首と言っているみたいな社長、若い女の切羽詰まった声、落ち着いた女性の声、少年の声(息子?)だ。

スィッチを押すだけで、電話機は耳元にあてなくてもOKだが、喜怒哀楽の電話応対で精神的に追いつめられていく。わけもわからず観ているミッキーにも、それが伝わってくる。

最後、産声が聞こえて来た。アイヴァンの顔は涙でくしゃくしゃ。どんな内容かわからないが、初孫の出産かもしれない。この限られた空間でこんな感動をくれた作品を字幕で観たいと切望する。

という感想を書いた。

日本語字幕で観た感想。

映画『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』スティーヴン・ナイト監督  ・脚本 イギリス、アメリカ  86分  原題: Locke   6月27日よりYEBISU GARDEN CIINEMA 他にて全国順次ロードショー公開

その夜、建築現場監督として信頼を築いてきたエリート社員アイヴァン・ロック(トム・ハーディ)は、妻カトリーナ(声:ルース・ウィルソン)と二人の息子たちが待つ家庭で、テレビのスポーツ観戦しようと楽しみにしていた。

ところが、思いがけない電話がかかり、ロンドンへ向かうことになった。そんなアイヴァンのもとにはひっきりなしに電話がかかってくる。上司のガレス、現場作業員のドナル、カトリーナ、子供たち、そして過去にアイヴァンと関係を持ったベッサン(声:オリヴィア・コールマン)…。

英語で観た時もすごい映画と驚いたが、字幕でもその感動はかわらなかった。脚本が最高にいい。調べてみたら監督さんは「堕天使のパスポート」で第76回アカデミー賞脚本賞にノミネートされた方。

前作監督作品の『ハミングバード』もいい作品だった。この99パーセント車の中の作品を観なければ、ベストテンにひびくぞぉ〜っと言いたいくらいのオススメ作品。

『チャイルド44』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でトム・ハーディが一躍大スターになったから、2013年のこの作品が急遽公開されたのかもしれない。
posted by ミッキー at 22:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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