2015年05月20日

グザヴィエ・ドランが熱望した 6月6日公開『エレファント・ソング』

カチンコ『エレファント・ソング』シャルル・ビナメ監督  カナダ  100分 原題: ELEPHANT SONG  6月6日より新宿武蔵野館、渋谷アップリンク他にて全国順次公開  http://www.uplink.co.jp/elephantsong/

ぴかぴか(新しい)美しい青年マイケル(グザヴィエ・ドラン)は、オペラ歌手である母が目の前で自殺し、そのショックから精神病院に入院している。病院では一番の問題児の彼は、「象」に関することに異常な執着を示していた。

ある日、ローレンス医師(コルム・フィオール)が失踪。最後に会ったのがマイケルだったので、院長のグリーン(ブルース・グリーンウッド)は事情を聞こうとするが、茶化したように曖昧なことばかり言う。

彼のことをよく知る看護師長ピーターソン(キャサリン・キーナー)はいろいろ院長に助言するが、空回りするばかり。


これは随分前に観た作品。 後回し、後回しとなってしまったのには理由があった。近しい人が精神科に入院したのだ。もう4回見舞いに行っている。行って帰って来て3時間だが非常に疲れてしまう。もちろん何かすごい出来事に遭遇するということはない。

私たちのまわりには、ちょっとオカシイ方はいっぱいいる。ミッキーおばぁも向かいの修理工場の一日中流しているラジオの音が苦になって、「音量を落とすか消して欲しい」と言いに行く。

人によっては「オカシイおばぁ」という表情だ。その日ぐらいは音量は落としてくれるが、翌日にはもとどおり。でも、とっても忙しい時に、音疲れして言いに行った時から、ピタッとラジオが止まった。後からふらふら冷や汗が出たが「寝巻き」姿で言いに行ったのだ。その姿を見て「これはヤバイ、何されるかわからない」と思ったのだろう。

話がそれてしまったが、この作品は精神を病んだ人も、そうでない人も「皆、何か心に尋常なことではときほぐせない塊」を持っている、そういうことを教えてくれる作品だと思う。

それにしても神様から二つも三つも才能を貰っているグザヴィエ・ドラン。今公開中の監督作品『Mommy/マミー』とこの『エレファント・ソング』を観ると納得していただけると思う。
posted by ミッキー at 08:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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