『チャッピー』ニール・ブロムカンプ監督/アメリカ/ 120分 5月23日より丸の内ピカデリー他にて全国ロードショー公開 http://www.chappie-movie.jp/
南アフリカ共和国・ヨハネスブルクの警察では、多発する凶悪犯罪に対して「警官ロボット」を使い、大きな成果をあげていた。
そんな人型ロボット開発研究をしているディオン・ウィルソン(デヴ・パテル)は新しい自立型人工知能を手がけていたが、それを組み込んだロボットをギャングに盗まれてしまう。
人工知能は白紙のままで、ギャングたちに「チャッピー」と名付けられたロボットは…。
映画の始まりはディオンの私生活が映し出されていた。豪華な家で一人暮らし。家事や秘書の仕事をするロボットが「ご主人様」の気分を察して、いろいろと世話をしているのだ。
この最初の場面でちょっと「カチン」と来た。このロボットがいれば「伴侶や家族」は必要ないのか? そんな時代が何十年か後に「確実」に来ると思うから余計に心配になった。
ロボットが買える人=お金持ち、買えない人=貧乏。近未来、貧乏な人はどう生きて行くのだろうか。警察でも危険な仕事はロボット、一般社会では汚い仕事はロボット、介護もロボットなら一体どうやって貧乏人は生活するのか…と考えてしまった
この作品では「貧乏=ギャング」となっているわけだ。
監督さんは『第9地区』の方。意外やヒュー・ジャックマンがきっちり悪役を演っているし、シガーニー・ウィーヴァーも堂々男性陣と張り合っている。だが、なんていってもチャッピーの愛らしい姿が見もの。
☆チヤッピーの声はシャールト・コプリーさん
☆チャッピーの名付け親でもあるヨーランディ(ヨーランディ・ヴィザー)は、始めは声やお顔に違和感を持ったが、最後は、この人こそチャッピーのお母さんにピッタリだと感じた。