2015年05月17日

ヤンチャ日本映画三昧 『Zアイランド』『明烏 あけがらす』『ズタボロ』

先月、三週間ほど日本にいなかったので試写に行けなかった分、観ていないのが多く、せっせと上映館に通っている。今日は3作品とも大暴れヤンチャ映画で、運の良いことに全てよかった。特に『Zアイランド』は未見の方は是非、是非オススメグッド(上向き矢印)

残酷でごめんカチンコ『Zアイランド』品川ヒロシ監督  108分

宗形組・組長の宗形博也(哀川翔)と弟分の武史(鶴見辰吾)、信也(RED RICE)は、敵対する竹下組に襲われる。武史は敵討ちをしようとするが失敗し逮捕される。それが元で宗形組は解散に追い込まれた。

宗形は運送業を営み、武史の娘・日向(山本舞香)の面倒を見ていた。十年後、武史がようやく刑務所から出所するが、日向は父親に会いたくないと家出してしまう。彼女が向かったのは家族3人の思い出の地・銭荷島だった。

宗形や武史、信也、武史の元妻の桜(鈴木砂羽)は彼女を探しに銭荷島に向かう。その島には、組のクスリを持ち出した竹下組組員の吉田あきら(宮川大輔)が逃げ込んでいて、竹下組の者も島に向かっていた。

その頃、島では島民たちの間で咳き込む者が続出、島の医者は大忙しだった。

哀川翔の芸能生活30年記念作品。
品川監督は裏切らない。よしもとの映画は特に注意して観ているが、品川監督の『ドロップ』から始まり『漫才ギャング』『サンブンノイチ』は存分に楽しませて貰った。

新作の『Zアイランド』も今流行りのゾンビ映画。それもちゃんと特性をふまえていて、その道(どんな道?……ゾンビ道!)に詳しいミッキーも納得グッド(上向き矢印)役者の使いよう、無駄があるようで無駄のない脚本、カメラの角度、ホロッとさせたり、ホッとさせたりの展開で一気に観せてくれた。

☆警官の窪塚洋介がいい。
☆バイクや車のナンバーが5910とか893になっていた。

菅田将暉ホスト、散々カチンコ『明烏 あけがらす』福田雄一監督  106分

品川でひっそりと営業しているホストクラブ「明烏」 そこの売れないホスト・ナオキ(菅田将暉)は、ローンの返済金1000万円を野球賭博でまさかの大儲けをして返済できることになってふらふらホッとしていた。借金を払ってもまだ余るので仲間とドンペリなどをおごってどんちゃん騒ぎして、翌日に目が覚めると……。

全編室内の撮影で楽しませてくれた。福田監督作品は『コドモ警察』以外、『女子ーズ』『薔薇色のプー子』『俺はまだ本気出してないだけ』『HK/変態仮面』は大好きな作品。

台詞に「電車ばかり集まってくる品川」とあったが、本当、品川にホストクラブは似合わない。でもこの品川にまつわる話にも納得。

なぜか九州に住んでいるナオキの父・五郎(佐藤二朗)が『北の国から』のなりきりスタイルで登場。ここでわーい(嬉しい顔)大笑いしてしまった。

自力で闘う カチンコ『ズタボロ』橋本一監督  110分

地元の不良グループのコーイチ(永瀬匡)、ヤッコ(荒井敦史)、キャーム(中西晶)の三人は、高校でも大きな顔をしたくて地元の暴走族「立川獄門」に入る。

だが、そこでは新人教育という惨いヤキを入れられる毎日。コーイチは嫌気がさして、高校の仲間・植木(堀井新太)と遊びまくっていた。そのせいもあってヤッコにヤキが集中して半殺しになり、精神を病んで引きこもってしまう。

親友の変わり果てた姿を見たコーイチは、立川獄門に復讐するため、ヤクザの叔父・猛身(木村祐一/Zアイランドにもご登場)の舎弟になる。

これ、今、ヤンチャしている子が一番堪える作品だと思う
ミッキーおばぁからみると「なんでこんなに力を誇示したいのか」と思うが、これも余りある青春のエネルギーだろう。そんな彼を母・良子(南果歩)が必死に守ろうとする姿に熱くなった。

☆暴れまわるシーンと静寂なシーンの絶妙なバランスに救われた。

posted by ミッキー at 18:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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