『愛の小さな歴史』中川龍太郎監督・脚本・原作/81分/5月9日よりユーロスペース他にて順次公開予定/http://tokyonewcinema.com/
真夏の東京。家庭に弁当を配達して一人で生活している夏希(中村映里子)は、幼い時に母を亡くし、暴力をふるう父(光石研)は行方不明。ずっと父を憎んで成長し、音信も途絶えていた。
そんなある日、若い男(池松壮亮)が来て父親の生活状態や住まいを教えてくれる。昔の恨みをはらすためか父の住むアパートに同居する。
金融業の取り立てをしている夏生(沖渡崇史)は、十年以上、放っておいた妹・明日香(高橋愛美)を捜し出す。危うい生活を送っていた妹と強引に同居を始める。
この時、夏希と夏生は赤の他人。二人は近くに住んでいて道ですれ違っているが巡り合うのはまだ先。
去年の東京国際で観た作品。東京では公開中だが、名古屋ではどこで上映するのだろうか・
夏希も明日香も逢いたくもない男たちによって生活に変化が起こる。一緒に住むことで憎しみ続けることの難しさに動揺する女性たち。、その気持ちの変化が「家族」の燃えカスに火が灯されていく。
そこから、夏希と夏生のラブストーリーの「どのように巡り合ったか、そして・・・」にたどり着く。
※最初と最後のシーンで二人の次の世代が映されているが、理解できない部分があった。この部分が監督さんの言いたい「芯」であるなら、もっと噛み砕いて観せてほしかった。