『アリスのままで』リチャード・グラッツァー、ウオッシュ・ウェストモアランド監督/アメリカ/101分 原題:STILL ALICE/6月27日よりシネスイッチ銀座他にて全国ロードショー公開/http://alice-movie.com/
ニューヨークのコロンビア大学で教える言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)は50歳の誕生日をむかえようとしていた。家族に恵まれ、地位もあり、誰からみても幸せな彼女だが、不意に言葉が出なくなったり、通い慣れた道で迷ったりするようになった。
おかしいと思った彼女は家族に黙って受診したところ、若年性認知症と診断された。それも遺伝性(家族性アルツハイマー病)のもの言われる。日々、記憶が曖昧になる中、アリスは自分の病魔に真っ正面から向き合って行くが・・・。
あ〜、辛い、怖い、他人事ではない、もう切り上げしたら70歳。若年性ではないから「歳だからボケてきた」になってしまう。正直、観ているのが辛かった。不安げな表情がうますぎる(さすがアカデミー賞主演女優賞)から余計にそう感じた。
この作品、ご年配の方はお仲間で観ていただきたい。お一人だと落ち込んでしまう…それは、この家庭が金持ちで、海辺に別荘まである、お手伝いさんは前からいる…という設定 。こんな家庭でも周りはあたふたしている。
貧乏ならどうする、いや、普通でも困ることだらけ。そう思うと一気に気持ちが暗くなる。
ミッキーの娘たちに観せて「私がこうなったらどうする?」と聞いてみたくなった。
☆遺伝性のアルツハイマーと診断されるが、三人の子に検査を受けさせると、どの子かは忘れたが一人遺伝を継ぐ子がいた。もし、大恋愛していても相手がその素因を持っていたら「あなたはどうする?」と問われているようだった。