『寄生獣 完結編』 山崎貴監督 118分/4月25日より東宝系映画館のて全国ロードショー公開/http://kiseiju.com/index2.html
完結編の前に『寄生獣』の復讐をしよう。
海から生まれた小さな奇妙な生物「パラサイト」。人間に寄生しては身体に入り込み、ほかの人間を食料としていく。
そのうちの1匹が高校生・泉新一(染谷将太)にも寄生するが、耳にイヤフォーンをつけて寝ていたので「パラサイト」は脳を乗っ取ることに失敗する。だが右手に入り込まれてしまう。
自分の身体に異様な感覚が走り驚き慌てる新一だったが、なんとか意志が通じて、右手の「ミギー」と呼んで共生することになった。新一の通う高校にも教師・田宮良子(深津絵里)が中心になって生徒達をパラサイトしていく・・・。
そして『寄生獣 完結編』
人間の脳に寄生し肉体を操る新生物パラサイトが現れ、たくさんの人間が犠牲になっていた。東福山市の市長・広川(北村一輝)を中心に組織されたパラサイトたちはどんどん大きくなっていく。
人間もパラサイトを撲滅させるために特殊部隊を結成するが、いい手立てはなく戦いは激化する一方。パラサイトのミギー(声:阿部サダヲ)を持つ特殊な泉新一(染谷将太)は、パラサイトからも人間側からも「危険視」されていた。
出てくるミギーたちは奇異ではあるが、周りの家庭やミギーと新一の共同生活?もしっかり描けていて、本当に「今、そこで起こっている」ことが、政治や学校が舞台になっているので、考えようによっては「特別」な物語ではないと思わせてくれた。
母子の情愛、恋人の命をまもる展開だが、怖いのは生身の人間という着地に「なるほど」と唸ってしまった。