2015年03月25日

狭い船内が舞台 4月17日公開 『海にかかる霧』

カチンコ『海にかかる霧』シム・ソンボ監督・脚本/韓国/2014年/111分/4月17日(金)TOHOシネマズ新宿オープン記念先行ロードショー、4月24日(金)より全国公開。http://www.umikiri-movie.com/

1998年、麗水(ヨス)。漁船チョンジン号の船長・カン(キム・ユンソク)は不況と不漁で船の修理代にも事欠く始末。困窮した彼は「中国朝鮮族の密入国」の仕事を請け負う。出港後にこの話を聞いた乗組員は後には引けず協力する。
 
法は犯しているが簡単な仕事と思えたが、仲間うちの諍い、突然の海上警察の調査、霧と嵐の悪天候と思いもよらない事態に陥っていく。

おしくも賞は逃したが、アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表作品だ。
監督は『殺人の追憶』の脚本家シム・ソンボ。『チェイサー』の名優・キム・ユンソクを筆頭に、キム・サンホ、ムン・ソングン、ユ・スンモク、イ・ヒジュンなど漁師のむんむんと臭いまで感じさせる男優陣。
 
話は2001年に実際に起こった「テチャン号事件」を基に映画化。ほとんど狭い船内だけの撮影で乗組員たちが次第に追い詰められ、悪意に侵食されていく姿に圧倒された。
 
むさ苦しい男の中で、唯一、新米の乗組員・ドンシク(パク・ユチョン/「JYJ」メンバー)が加わる。ドンシクは密航者の女性・ホンメ(ハン・イェリ)の危機を救う。

そのくだりは暗く残忍な作品に一筋の光りを投げかけている。一瞬たりとも画面から目が離せない極限の出来事を是非ご覧いただきたい。
posted by ミッキー at 05:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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