1966年、ニューヨーク。ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズのガールフレンド・リンダ・キース(イモージェン・プーツ)は、ナイトクラブに立つ名もないバックバンドのギタリスト、ジミ・ヘンドリックス(アンドレ・ベンジャミン)の演奏に衝撃を受けた。
リンダは音楽関係の知人にジミを紹介、やがて彼はロンドンでデビューをする。
この方面には疎いミッキーですら「ジミヘン」の名前だけは聞いたことがある。(左利きということはこの映画を観るまで知らなかった)この作品は、見出されてから「天才ギタリスト」と伝説になるまでの2年間を描いている。
ジミ・ヘンドリックスを演じたアンドレ・ベンジャミンは当時の写真を見たが瓜二つだ。ギターの演奏も、個性的な弾き方はもちろんのことだが、躍動感とパフォーマンスにはアンドレ・ベンジャミン風も加味させているように思えた。
ジミ・ヘンドリックスは普通の右利きのギターの弦を逆に張り替えて演奏したが、今は左利き用のギターが売っているそうだ。アンドレ・ベンジャミンはどういうギターでどんな訓練をしたのか知りたくなった。
映画の中でジミ・ヘンドリックスが「少しの愛と共感がほしい」と言っていたが、このひと言が忘れられない。