まだ幼さが残っていて天真爛漫な木下仁菜子(有村架純)は高校一年生。電車通学の仁菜子は同じ電車で会う同級生の一ノ瀬蓮(福士蒼汰)に憧れていた。彼は学校中の女子から絶大な人気を集めている男子生徒だった。
ミッキーおばぁの高校時代と比べても仕方ないが、一緒に帰るだけでも噂になった時代。本当かどうかわからないが、イマドキの高校生は「付き合う=セックスする」と聞いた。
だが、この作品はその点、気持ちだけのようで何だかホッとした。それに有村架純ちゃんがかわいい。かわいいけど普通の「かわいい」で止まっているから「本当にかわいい身近な高校生」に思えてしまう。
男どうしのつながりやイザコザは理解できるが、意中の彼を追いかけるように転校してくる女の子にはびっくり。家の都合で転勤していたが、また戻ってくるなら頷けるが、わざわざ転校するなど、やはりマンガが基だけに「ありえる」のかと無理に納得。
主役2人はさわやかなコンビで福士蒼汰の「嘘」をつけない表情がとってもピュアだったし、友人の山田裕貴の片思いの相手・有村架純をじっと見つめている切ない目線も良かった。
※別冊マーガレットで連載されていた咲坂伊緒の少女漫画だが、同じ作者の『アオハライド』より楽しめたような気がする。