今日は久しぶりに用事のない日曜で、自然に岐阜に行こうという気持ちになった。岐阜のロイヤル劇場は入れ替えなしの五百円。ずっといてもいいところ。
お掃除の方にお聞きすると、ビル内のお店の割引券を使って昼や晩食を食べてから、再入場ができると教えてくれた。同じ映画だから一日中はおられないが、二回はゆっくり観られると嬉しくなる。



海沿いの町の女学校の生徒寺沢新子 (杉葉子)は、偶然知り合った高校生の六助(池部良)と二人でいるところを見られてしまった。新子は男性名で偽のラブレターをもらうが、その差出人は同じクラスの女生徒たちだった。
彼女の担任の島崎先生(原節子)は、偽の手紙を書いた生徒を厳しく叱るが、そのことで生徒の反感をかい、事件が町中に広まり、島崎先生を辞めさせようという強行な意見も飛び出してしまう。
『続 青い山脈』の始まりは、前の『青い山脈』の部分を少し入れてあるので、これだけ観ても楽しめた。今、これをみるとさすがに「昔はこうだったよね」と古く感じる。しかし「今はそんなのこと全然ない。男女平等!」と言えるか?と問えば「今も似たようなことはある」と思う。
特に印象的だったのは、女優さんの

それぞれに心に秘めた恋があるが芸者・梅太郎を演じる小暮実千代が想いを告げられず、黙って諦めてしまう様子に切なさとはがゆさを感じた。
♪青い山脈の歌のように、明るい青春映画と思い込んでいたので、本当に岐阜まで来て、この作品を観てよかったと心底から思った。
来週は同じ今井正監督の『米』がロイヤル劇場で上映される。