若い時代に2回もボクシングのチャンピオンになったことがあるファイ(ニック・チョン)は、今では借金まみれ。大富豪の家に生まれたが地味な生活をしているチー(エディ・ポン)は、父の会社が倒産したため文無しに転落してしまう。
2人はそれぞれ見知らぬ同士だったが、どん底の暮らしの中で、チーが無謀にも、賞金目当ての格闘技に挑むことによって知り合いになる。
人生の再起をかけて格闘技に挑戦するアクション映画に2人の家族模様が丁寧にえがかれている。
ニック・チョンとエディ・ポンの相性も抜群で、軽快な音楽、マカオの町並みや夜景が美しく魅入ってしまった。特にニック・チョンの演技には、ちょっとした動作、目配せに説得力があって、今さらながらに「すごい役者さんだ」と思った。
子ども相手のシーンは情感があって思わず泣けてしまった。
※2月には『クリミナル・アフェア 魔警』も公開される。正月からダンテ・ラム監督の2作品で元気を貰えば、今年一年やっていけそうな・・・気がする。