ロンドンのトラファルガー広場にある「国立美術館ナショナル・ギャラリー」には2300点以上の所蔵作品がある。数としてはさほど多くはないし、広さも特に大きいものではない。
だが、所蔵作品は世界最高の美術館と言っても過言ではない。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、レンブラント、ターナー、ゴッホ、モネなどを所蔵する。
ナショナル・ギャラリーでは、学芸員の説明を始め、本格的なデッサン教室、触れる絵画のワークショップを開催している。
3時間はあっという間とは言えないが、中盤から絵画の修復師のラリーさんのトークと赤外線に写し出た下絵の妙などを詳しく語ってくれた。
ヌードモデルを(男も女も)使ってのデッサン教室や、目の見えない方の手ざわりで鑑賞する催し、子ども達のための解説などいろんな智恵を出し合って運営している様子がよかった。
会議もイギリスの方は話し合いがとてもうまい。相手の意見も尊重して自分の意見を言う。職場で対等な意見の交換などできない日本と比較してしまった。
※正直なところ、この3時間で絵画をじっくりは見せてくれないし、女性学芸員の大声張り上げての説明にゲンナリ。英語のきつい発音と地声トークや大仰な手のふりで、美術館のエレガントさは半減。前半のほとんどが、ミッキーおばぁには苦痛だった。