2014年12月31日

今年最後、666本目は 『毛皮のヴィーナス』

カチンコ『毛皮のヴィーナス』ロマン・ポランスキー監督/フランス/96分

ある舞台の女優のオーディションをしていた演出家のトマ(マチュー・アマルリック)は、希望通りの女優がいなかったので気落ちして帰ろうとした時に、自称、女優のワンダ(エマニュエル・セニエ)が遅れてやって来た。

口の達者なワンダはあーだこーだと言って、あまりにうるさいのでオーディションを受けさせることにした。トマの理想とする女優とは、かけ離れた図々しさと下品さにうんざりしながら、演技が始まるまで待っていた。

31日。映画ぐるいのミッキーおばぁには年末年始などない。と、言っても東京・中野の娘が帰っているので餅、餅菜、鍋物の材料などを買出しに行ったついでに、栄のセンチュリーシネマの『毛皮のヴィーナス』を観た。暮れの忙しい日だが、会場は6割がた入っていた。

これが今年最後の映画だから、標準よりグッド(上向き矢印)な作品をと吟味した。

興味深い作品だった。
たった2人の舞台劇。最初トマは知性が全くなさそうな彼女を馬鹿にしていたが、演技が始まるや否や、もう完全に「イカレテ」しまっていた。彼女は作品を完璧にそして深く理解していて、こえの出し方、表情、身のこなしなど奥ゆかしく上品に変身している。

観ているミッキーおばぁも「フゥ・・・」とため息が出た。一対一のオーディションが進むと2人の力関係は逆転。舞台の演技と本心が混じる展開はわーい(嬉しい顔)面白い。

オーディションされているのはトマの方か?と思うユーモアもあり、トマもワンダに支配されていく様は、まるで少年のように、目が潤んでおどおどとする・・・。

エマニュエル・セニエさんはロマン・ポランスキー監督さんの奥様。もうこれだけで妄想をたくましくしてしまうミッキーおばぁだが、2014年度666本目は、知性、ユーモア、エロス、スリル満載でいいチョイスだった!

posted by ミッキー at 22:42| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も この映画が2014年のラストでした。いい映画をチョイスできたと満足しました♪
Posted by at 2015年01月04日 13:19
コメントありがとうございました。
同じ映画で締めくくりができて、嬉しいです。

今年最初はスコーレの市川雷蔵作品で始まりました。

本年もどうかよろしくお願いしますね。
Posted by ミッキー at 2015年01月05日 11:06
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