2014年12月27日

南洋裁店にようこそ 1月31日公開 『繕い裁つ人』

カチンコ『繕い裁つ人』三島由紀子監督/104分/1月31日より新宿ピカデリー他にて全国順次ロードショー公開/http://tsukuroi.gaga.ne.jp/

ここは神戸の街を見下ろす坂の上の小さな洋裁店。2代目店主の南市江(中谷美紀)は、古い足踏みミシンと手仕事で、顧客に品質第一で一生着ることができる洋服を作っている。そんな市江の洋服が評判になり、有名デパートからネットショップで広く注文を受けないかとオファーがある。

その話に「お顔の見えない方の洋服は作りません」と断ってしまう。彼女のぴかぴか(新しい)美しさとは裏腹に業界では「頑固じじぃ」と呼ばれていた。

凛とした中谷さんの佇まいが素敵グッド(上向き矢印)

文藝春秋で「今では使われていない言葉」の連載があって、毎月楽しみにしている。「繕う」も「裁つ」も今ではあまり使わない言葉だと思う。

市江の洋服は着る人の加齢や体型に合わせ作り直して、長く使い続ける大切さを教えてくれる。そんな彼女の元に、断わられても断わられても日参する神戸のデパート社員・藤井(三浦貴大)の生き方を変えていく展開もいい。

クラシックな店内の佇まい、人肌の温もりがある布地、吟味された仕立て道具の数々・・・。市江の日常にあるものは、燻し銀のように静かな輝きを放っていて、豊かで落ち着いた気分にしてくれる。

脇には、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子と個性的な俳優さんたちが勢ぞろいしている。
posted by ミッキー at 11:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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